【第3回】時間 | マイナビブックス

詩、短歌、俳句の新しいカタチを探ります。紙から飛びだした「ことばのかたち」をお楽しみください

冬はつとめて

冬はつとめて

【第3回】時間

2015.02.14 | 花山周子

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3、4、5、6、7、8、って、数えてみた。それから、来る日も来る日も笑った。水色だった。疲れた。疲れが出た。何日か走りました。冷たい手、ここに鍵!見て!ここに、つまずいて、そのまま、だあー!勝手に行っちゃいけない!だって、ごろり、およぎ、夢の中。なんか、寒くなった。蜘蛛がいた。泣いた。蜘蛛。蜘蛛やだって言った。蜘蛛取ってって言った。もう、いなくなった。なんか、寝た。ん?何?って終わりが出た。これから、来る日も来る日が、寝た。それで起きた。あっ、蜘蛛いなくなったね、って、言った。それから、起きて、何が、終わりの時間がはじまった。
 

2015.2.14