詩、短歌、俳句の新しいカタチを探ります。紙から飛びだした「ことばのかたち」をお楽しみください

ここと うたと ことばのれんしゅう

ここと うたと ことばのれんしゅう

【第14回】某月某日(12月その3)

2014.12.20 | 今橋愛

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​某月某日
ひゃっぽ。いや にひゃっぽゆずって。
髪を染めるのは年末の忘年会までにしたらいいことにしても。
服が散らばって。へやを衣紋掛のようにしておいて。
そこから流れること
ここ様の白いお絵書きハウスのえんとつの、
うまいことその角を利用して すうぇっとがひっかかり。
たたんだ後のくつしたが えんとつの中にちょこん。とおさまってんのは
いくら何でも もうそろそろあかん。年末やし。と
いよいよ心底おもって。服を処分していることです。
ずいぶん前に着ていたニットのワンピース。
鏡のまえで着てみると。
つくづく今のわたしにはデザインやその色、甘ったるく。
明らかに年をとって、にあわなくなっているということです。
としをとったらみるひつようはない。
そんなエリュアールの詩がうかぶけど、それはほんとうか。うそやろう。
としをとってもわたしは やっぱりみたい。
けど このような現実をじいっとみるのは。ちょっとせつない。
いやしかし、このワンピースは処分。
着ていないものも処分。
身体がぐるっと変化してから、肌にちくちくするセーターの類い。
ただでさえ地味やのに服を買うとき、
つい店員さんに聞いてしまう「派手じゃないですか?」という口ぐせ。
そしてだいじょうぶですよー。と何回か。
たとえ社交辞令であったとしても
言われないと安心することができひんのがかなしいところ。
地味すぎる服も口ぐせも処分。処分。処分。処分。
ダンボール2箱がいっぱいになって引きとってくれる店に電話。
片づけとって気がついた。明るい人になりたい。朝のひかりのほう。
けど、これをパソコンに打ち込んでいる「今」は
夜の12時をとっくにまわってる。
この矛盾といったら ほんとに何なんやろうね。
 
某月某日
あまりに百人一首の原稿が書けず、わー。あ゛—。となった為、
みかねた夫がここ(1才9ヶ月)を連れて出てくれている日の昼に、
スーパーでみたらし団子買って ひとり公園で食べる。
みたらし団子なんて好きでもなんでもないのにな。
あまりに書けなくてくるしくて てんしょんが変になってきて
つらすぎてか何なのか
みたらし団子を買わずにはいられなかったよ。
さむくて人もいない公園で もぐもぐ食べるみたらし団子。
みたらし団子は たれがかかっていて あまかった。

2014.12.20

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