2016.01.27
キーワード06「自動車」:IoTとして先行する「自動車」●特集「IoTの現在」 6つのキーワードから知る、さまざまなIoTのカタチ
自動車をIoTと呼ぶことには違和感を覚えるかもしれない。しかし、現在の自動車は、数多くのセンサーを備え、情報を整理してフィードバックし、インターネットにも接続されているという、IoTそのものなのだ。しかも、自動車の情報化は猛烈に進展している最中で、大きく姿を変えつつある。そして、その先にあるのは「自動運転」だ。
自動車の情報化を促す二つの技術
現在、自動車とインターネットをつなぐ、二つの技術が同時に発展を見せている。一つは、ダッシュボードにディスプレイを備え、インターネットと繋がった「車載インフォテインメントシステム」と呼ばれる分野だ。
そしてもう一つが、各所で話題の「自動運転」の技術である。今のところ、市販車では人の運転を支援する「自動ブレーキ」(衝突被害軽減ブレーキ)が普及しつつある段階だが、これを発展させて、人の代わりに人工知能が自動車を運転する完全自動運転を目指して激しい開発競争が繰り広げられている。
この二つの分野がどう進展していくのか、それぞれの現状と将来を説明していこう。