2016.01.10
紹介プログラムによりクチコミを加速させた「Uber」●特集「成長戦略 グロースハック」 グロースハック発祥の地アメリカから学ぶ
一般人が運転する車をタクシー感覚で呼べるサービス「Uber」は、ユーザー数が800万人を超え、世界300都市以上で展開する人気のサービスとなっている。彼らが行った数々のグロースハック事例の中でも、際立って効果をあげたのが「紹介プログラム」だった。
Uberは、運転手として登録した一般人が運転する車をスマホから呼び出すことができ、タクシーよりも安く快適に移動する手段を提供するサービスだ。
降車時には、登録したクレジットカードで手軽に支払いを済ませることができる。実は、グロースハックを行う前からすでに、利用するユーザーはクチコミで増えていた。なぜなら、アメリカの都市部でタクシーを捕まえるのはとても時間がかかり、なおかつ到着後の支払いが面倒であるという大きな「課題」を解決するサービスだったからだ。
しかし、既存勢力であるタクシー業界や競合サービスである「Lyft」が登場したことから、ユーザー獲得をさらに加速させる必要に迫られた。そうした流れで出てきた施策が、「紹介プログラム」だった。