2016.01.11
紳士ブライダル業界の課題をグロースハックで解決する●特集「成長戦略 グロースハック」 「Vogaro」が考えるWebプロダクションの次なるビジネス
Webサイト制作や広告制作を手がけてきたプロダクション「Vogaro」では、最近グロースハックの概念を持ったプロジェクトに取り組んでいる。グロースハックの事例というと、自社サービスへ採用している企業がほとんどだが、プロダクションはどのような関わり方をしていけるのだろうか。そのビジョンについてうかがった。
グロースハック的思考が根付く社風
「Vogaro」は2003年に「IN VOGUE」の名で創業し、Webサイト制作や広告などを手がけるプロダクションとして、大阪・東京を拠点に活動してきた。2014年10月に社名をVogaroと改め、「Web広告受託事業」「Webソリューション開発事業」「プロダクト事業」「メディア・リクルート事業」と4つの事業を柱にビジネスを展開している。

同社は、なぜグロースハックの概念をいち早く採用したのだろうか。代表の米田純也さん、プランナーの豊田恵子さんはこう話す。
「弊社では、広告受託制作を行う際には、プロジェクトの意味と意義、制作物に対する根拠、ゴールイメージの深い共有など、クライアントが持つ”本質的な課題”を掘り起こし課題解決をしていくというスタンスを取っていました。エンドユーザーとのエンゲージメントを高い状態へと持っていくために、IA(情報アーキテクチャ)やUI(ユーザーインターフェイス)、UX(ユーザーエクスペリエンス)のメソッドを培ってきた経緯があり、潜在的にグロースハックに近いフレームワークが備わっていたように思います。グロースハックは、広告費をかけないという点で注目されているところがありますが、それは本質ではなくて、エンドユーザーとのエンゲージメントをいかに高めるかを考えるものだと思います」
そうした社風を背景に、2014年に発足したプロダクト事業部で、グロースハックの概念をベースとしたビジネスを展開している。