【記事】戯曲・シナリオ一覧
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並行置換師団~アンダー・カウンター・ヒステリックス~ 上演台本 | 山野辺一記(エッジワークス)
疲労し、フラフラと荷物の箱を持ち、店に入ってくる宅配人のサカシマ。
サカシマ 「届け物をお持ちしました」
一同 「…」
サカシマ 「届け物をお持ちしました」 -
並行置換師団~アンダー・カウンター・ヒステリックス~ 上演台本 | 山野辺一記(エッジワークス)
こそこそと店に入ってくるイワミ。
イワミ 「…あのう」
マスター 「いらっしゃい」
イワミ 「あのう、ここ、アミーゴですか?」 -
並行置換師団~アンダー・カウンター・ヒステリックス~ 上演台本 | 山野辺一記(エッジワークス)
不気味なサイレンが鳴り響く。
場所は地下の酒場「アミーゴ」。
店の壁には総統の御真影。 -
並行置換師団~アンダー・カウンター・ヒステリックス~ 上演台本 | 山野辺一記(エッジワークス)
【登場人物】
ホッキョク・ヒロフミ大尉
(20代男性。憲兵。ウツロの上官。) -
寺田 (舞台中央、美里と向かい合って座っている)すまないね、喫茶店なんかで。
美里 相変わらず女の気持ちが分かってないんですね。ホテル以外で会うのは嬉しいんですよ、付き合い始めた頃みたいです。
寺田 あ、そうか。
美里 それに、係長、支店かわってから、ここのところ忙しい忙しいって、ずっと会えなかったし。 -
(中央にスポット、椅子に座っている浩。赤い花柄の派手なジャージの上下を着ている)
リリー(声) ごめんなさい、そんなのしかなくて。せめてパジャマとかあればいいんだけど、あたしはネグリジェ派だから。
浩 え、ありがとうございます。(小声で)何だよ、これは。 -
(舞台中央、スポットに照らし出される京子と洋介。テーブルを挟んで向かい合っている)
洋介 やっとゆっくり話が出来ますね。うちの母、うるさかったでしょう。本当によく喋るんです。
京子 いえ、気さくな方で、ほっとしました。 -
風子 そんな訳で、その夜、何かに吸い寄せられるように傷心館に集まった女たちは、お約束通り互いの傷を舐めあうような身の上話を始めました。勿論音頭取りは絹子さんです。私には確信に近い不吉な予感がありました。こんなメンバーに絹子さんが加わって話が良い方向に向かう訳はないんです。
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踏切の警報機音が聞こえる。赤い点滅に照らし出される京子。上手から近づく電車。意を決したように飛び込もうとするが、飛び込めない。電車が通り過ぎ、点滅と警報機の音がやむ。肩で息をしている京子。再び赤い点滅と警報機音。今度は下手からの電車の音。眼を閉じ、叫びながら飛び込もうとするが、やっぱり飛び込めない。その場にへたり込み、ぼう然と通り過ぎた電車を見送る。ふと見ると、上手に若い女(美里)が立っている。立ち上がる京子。しばらくお互いの顔を見ている二人。
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ベランダからトイレへの渡り廊下
下段、ぼんやりタバコを吸っている轟のいる廊下へ憂と妙がやってくる。二人がやってくる会話を聞くと、何故か轟は隠れてタバコを消す。舞台に現れる前から憂と妙の会話が聞こえてくる。 -
ベランダからトイレへの渡り廊下
下段舞台、ベランダ。
トイレに行っていた轟が花道から袖へ向かう。儷は袖から舞台へ入ってきて轟に問う。 -
舞妓三人を侍らせ、団長のゲイシが現れる。側にはガイキチ、そしてスーツ姿の青年、タカダを連れている。
ゲイシ 中央に立つんじゃねえよ。
フタバ ごめんなさい。 -
2.昼
一階、プロジェクター映像
男子部屋では、儷がトランプを持ち出したようで、皆でトランプゲーム(ダウト)をしている。まあ、それほど明るい様子ではない。(プロジェクターで投影)
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