2016.01.08
マジックナンバーによってユーザー定着率を向上させた「Facebook」●特集「成長戦略 グロースハック」 グロースハック発祥の地アメリカから学ぶ
日本でも多くの人が使っている「Facebook」。彼らはアメリカの中でも特に早くからグロースハックに取り組み、数々の施策を重ねてきた。いわばグロースハックの結晶のようなサービスだ。そのなかでも、ユーザー獲得に大きく貢献した、「マジックナンバー」の事例を紹介しよう。
Facebookが行ってきた数えきれないほどのグロースハックの中で最も有名なものは、「マジックナンバー」を発見して、ユーザーの継続率を飛躍的に向上させた施策だろう。マジックナンバーとは、ユーザーがある行動を特定の回数以上行うと、継続率や収益などの重要な指標が途端に向上する数字のことだ。Facebookの場合では、「ユーザーが14人以上と友だちになると、継続率が途端に高くなる」というものだった。Facebookのグロースチームは、そのマジックナンバーを発見するや否や、「ユーザー登録後10日以内に7人以上と友だちになる」ことをKPI(目標の達成度合いをはかる指標)に設定し、そのKPIを向上させるための施策を行った。