2016.01.05
グロース施策の実行で10~80%もの利用率改善を実現●特集「成長戦略 グロースハック」 クラウド会計ソフトでシェア1位の「freee」
クラウド会計ソフトなどのWebサービスを提供するfreee社では、2014年よりグロースチームを立ち上げ、各サービスのさまざまな改善を繰り返してきた。同チームのリーダーである轡田(くつわだ)哲郎さんに、どのようなフローで施策を重ね、具体的にどれほどの効果が出たのか、話をうかがった。
Photo:五味茂雄(STRO!ROBO)
月間30本以上の施策を行うグロースチーム
freee社は、会計ソフトをはじめ、給与計算ソフト、会社設立サポート、マイナンバー管理といったクラウド型のWebサービスを提供している。特に代表的サービスである「クラウド会計ソフトfreee」は、クラウド会計ソフトのシェア1位であり、2013年3月の提供開始から利用者数を着実に増やしている。
人気の背景には、世の中でのクラウドサービスの浸透や機能性の高さ、充実したサポートといった要因もあるが、グロース施策を行う専任部署「グロースチーム」を設立して日々行われている改善の効果によるところも大きいだろう。リーダーである轡田哲郎さんに、同チームについてうかがった。
「自分を含めたエンジニア2名、デザイナー1名、マーケター1名、データサイエンティスト1名からなる5人のチームです。エンジニア2名だけが専任で、他のメンバーはそれぞれの部署と兼務しています。マーケティング的な視点も必要ですし、それを実行できるか予算や時間はどの程度かかるのかという判断にはエンジニアの視点、UI設計などにはデザイナーの視点が必要になります」
行われる施策は、月に30~40本にのぼる。