2015.12.26
グロースハック実践②「技」必要なフレームワークを実践する●特集「成長戦略 グロースハック」
グロースハックの実践は、どんな風に行うといいのだろうか。そこで知っておきたいのが「フレームワーク」だ。フレームワークとは、経営戦略の策定や業務の改善、問題解決などに役立つ「分析ツールや思考の枠組みのことだ。ここではその中でも代表的な「AARRR」フレームワークを紹介しよう。
【6】世界で最もポピュラーなフレームワーク「AARRR」
グロースハックにはさまざまなフレームワーク(経営戦略や業務改善、問題解決などに役立つ分析ツールや思考の枠組み)があるが、世界でもっとも有名なものが「AARRR」(海賊が雄叫びをあげるように 「アー!」と発音する)フレームワークだろう。「AARRR」が便利なところは、ユーザー獲得やクリック、コンバージョンなどの特定のKPIに対して部分的にフォーカスして最適化するものではなく、サービス全体をユーザーの行動に合わせた5段階のステージに分解することで、サービスのどこが成長を阻害していくかを把握し、改善できる点にある(それぞれのステージの頭文字をとりAARRRとなっている)。
このフレームワークは、2007年頃からシリコンバレーのベンチャーキャピタルで数々のサービスの成長を導いてきた「500 Startup」の創業者、デイブ・マクルーアが提唱しているもので、成功事例も多く理解しやすい。初めてグロースハックの実践に取り組むチームにとってはベストなフレームワークだ。
【7】AARRR 5つの段階とは?
AARRRフレームワークでは、ユーザーを行動や状況に合わせて、「獲得」「活性化」「継続」「紹介」「収益」の5つの段階に分類して整理したうえで、施策を打ったり、改善を行ったりする。ここからそれぞれの項目を解説していくので、自分が運営するサービス・製品に当てはめてながら考えてみよう。