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盤上のロマンに挑戦! HiBiKiのBot 激指と遊んでみた③

2015.11.05 | 藤井草平

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皆様こんばんは。ネット担当の藤井です。

前回お送りしました「盤上のロマンに挑戦! HiBiKiのBot 激指と遊んでみた②」は、
おかげさまで第1回に続き、私が頭の中で決めていた企画存続に必要なページビューを達成いたしました。

ありがとうございます。

ご覧になられていない方は【こちら】
おまけに、第1回は【こちら】


今回挑戦するものは、ズバリ、

「古代文明」。

はるか昔の中東に思いを馳せてみましょう。
そうです。雄大なふた筋の大河、チグリスとユーフラテスの流れ・・・
そのはざまに栄えた・・・

メソポタミア文明!!!!

条件は以下の通り。今回は割と単純です。

①盤上に駒柱を2本出現させる

そして今回も、

②勝つこと!

さあ、皆様を悠久の世界にいざないましょう。


※対局はHiBiKiに常駐のBot「激指」とのものです。
 ユーザ様との対局は、真剣に指しています。

駒柱に必要な駒は9枚、2本なら18枚・・・

はは、はははは・・・。
ほぼ全体の半分を使わなくてはいけないんですね。
無謀だったかなあ。でもまあ頑張ってみます。

選んだ戦型はこれです。


(上図は▲2八玉まで 便宜上戦後逆)

駒柱を2本作るには、まず1本作らなくては話にならないのですが、お互いの玉型、特に激指先生側の居飛車穴熊の2一桂、2二銀、2三歩が安定していて、1本目の土台になりやすいと思いました。
こちらは、なるべく2九桂を跳ねないように待機し、2筋を「駒柱まであと2枚」の状態にしておきたいところです。そして・・・


(上図は▲7八桂まで)

ちょっと自由になる駒(=持駒)がないとキツいということで、まずは普通に優勢になることを目指します。
 


(上図は▲2六香まで)

取った香を好所に据え、2筋はあと1枚となりました。
 


(上図は▲3七金寄まで)

もったいないようでも3七の角をいったん4八~6六と動かして相手の攻めを遅らせ、代わりに3七には金を配置。5七銀もさりげなく3九に移動し、2、3筋ともに「あと1枚」に!

しかし・・・やはり今回も激指先生は楽をさせてくれませんでした。
ここから激指先生の仮面を被った、恐怖のアレクサンドロス大王による襲撃が始まるのです!
 


(上図は△4一香まで)

半端じゃないっす。
アレクサンドロス、強さ半端じゃないっす。

せっかく作った駒柱の素、スッカスカ。スッカスカになってます。
図の串刺しも激痛だし・・・泣

しかし、メソポタミアの民は屈しません!


(上図は▲3九桂まで)

耐えて耐えて~っ! か・ら・の・・・
 


(上図は▲3四金まで)

逆襲! 駒柱1本完成の上、もう1本もあと1枚!
さすがのアレクサンドロスも民の頑張りに屈し、図から△3四同銀とはせず、△5七角。
まだまだ面倒だなと思っていたので、
「あ~らアレクちゃん、今回の襲撃は随分淡白でちたねえ。では遠慮なく」とか言いながら・・・
 


(上図は▲2四香まで)

駒柱2本、達☆成!


・・・。

・・・・・。

ちょっ、ちょっ、ちょっと待って下さい?

雄大な2筋の大河、そのはざまに栄えたメソポタミア文明・・・

はざまに・・・???

 


こっ、これ・・・

はざまないやんっ!
ヒト住まれへんやんっ!
文明、栄えようないやんっ!

メソポタミアの民、がっかり。

 


えー・・・

さあ皆様、ここで目を閉じてみましょう。

そして思い起こしてください。2、3筋に、確かに現れた駒柱を!

最初はぼんやり、しかしやがてハッキリと見えてくるはずです!

メソポタミアより東、広大な中国の大地を雄大に流れる大河が!


そうです。





これが黄河文明です!

私が盤上に再現したかったのはこれなんです!
・・・だめ?

 

えーと、メソポタミアの民のブーイングが多少気にはなりましたが、将棋はこのあと・・・


(上図は△2五桂まで)

かなり無理をしているため追い込みを受けるも・・・


(上図は▲3六玉まで)

必至を掛けて何とか逃げ切りましたとさ。


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