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勝手に新刊紹介

2015.11.05 | 小野寺隼

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ハードカバーの書籍を読んでいても、中身はライトノベルだと思われる小野寺です。

実際、ライトノベルの発売日に書店に行くことが多いのは否定しません。
ただし、さがら総さん(11月号ではお世話になりました)の新刊はなぜか発売日前に書店に置いてあったので買いましたが。

さて、本日読んだ(というより読みかけの)書籍を勝手に紹介していきます。


『或るアホウの一生 1』(トウテムポール著、ビッグ コミックス スペシャル ヒバナ)



昨日買った書籍その1。
奨励会三段リーグを舞台に、努力する方向を間違えている人たちのお話。

余計なことを考えないために、対局直前までボクシングごっこをしているが、将棋を指す体力がなくなるだけでは……。
そして、ボクシングのステップまで研究って。

何事にも手を抜かないあたりにリアリティを感じます。

高以良の師匠・光堂寺が失言しているが、実話を元にしたわけではないと信じたい。

ついでながら、行きつけの書店で買ったらおまけがつきました。



『石田流を指しこなす本 【相振り飛車編】』(戸辺誠著、浅川書房)



昨日買った書籍その2。
最近、対石田流の勝率が悪いな……と思って買った次第。
基本的な攻め筋が網羅されているから勉強になったことは期待したとおりだが、石田流の優秀性を前に、余計に勝てる自信がなくなりました。

本当に、石田流の優秀性がよく分かります。
(でも自分で指すといつもさばけないのはなぜだろう?)


『激変する現代矢倉 ~▲3七銀戦法から藤井流早囲いまで~』(真田圭一著、マイナビ出版)



本日編集部に見本が届いた書籍その1。発売は11月12日です。
最近の矢倉がよく分かる本。

たまに矢倉を指すことはあるが、基本局面までの正しい手順を知らないし、まして変化されたら対応できなかった……のですが、重要なことは書いてあるから、振り飛車党でも入りやすい。
▲3七銀戦法(のごく一部の変化)しか知らなかったが、振り飛車の自信がなくなったことだし、これからは居飛車党に転向しようか、と思える一冊。
△5三銀右急戦は西尾先生のを読めば主要変化が全て書かれているから、大丈夫なはず。

コラム1は必見です。


『角換わり腰掛け銀最前線 ~いま、プロが注目する三つの指し方~』(日浦市郎著、マイナビ出版)



本日編集部に見本が届いた書籍その2。
こちらも発売は11月12日です。

ところで戦術書を読んでいて、「こんな手順が実戦で指されるわけがない」と思ったことはありませんか?
学生の頃に読んだ本が、プロの実戦で起きた手順をもとに書いてあると分かったときは驚きましたが、この本は実戦譜を示して解説されているのでそんな疑いは必要ありません。
タイトル戦や携帯中継(皆さん登録していますよね?)で一度は見たことがある将棋ばかりです。
そのときは理解できなかったが、あらためて解説を読めば不可思議な手順も納得できます。

失礼ながら、似たような将棋ばかりで、つまらない(※あくまで角換わりを知らない振り飛車党の感想です)と思えた角換わりの世界が一変します。