2017.07.05
Facebook投稿アイデアは“量”が強さになる理由 たくさん知った方が負ける?!
アイデアを継続して見つけ続けるにはどうすれば良いのでしょうか。『発想法の使い方』『考具』などの著者であり、「考える」「アイデアを出す」技を鍛える実践的なワークショップを展開している加藤昌治さんにお話をうかがいました。
情報量がモノを言う「知ったもん負け。の法則」
自分の経験から、初対面の人と会う時、相手の情報を多く持っている方が負ける「知ったもん負け。の法則」があると思っています。例えば、僕が読者の方とお会いした時。自分は普通のサラリーマンなので淡々と接しているつもりでも、相手の方が勝手に恐縮していく、という経験が何度もあります。象徴的なのが「お噂はかねがね」という言葉から始まるごあいさつですね。考えてみると、自分も同じようなときがあります。
知られた方が勝つのではなく、知っている方が勝手に「負けていく」。本1冊=A4用紙100枚くらいの情報量でそうなるのなら、それを逆手に取ってその状況を積極的に作り出してみてはどうでしょうか。相手に知ってもらうことで、「お噂はかねがね」と言われるような状況にするわけです。それには、本であってもFacebookであっても情報の量をどれだけ相手に与えるかがベースになります。
アイデアとは少し離れたお話でしたが、情報は量が強さになることをイメージしていただけたでしょうか。
負ける試合もあっていいプロのFacebookはリーグ戦
プロスポーツは野球もサッカーもリーグ戦です。例えば野球なら、年間約140試合のうち5割勝てばAクラス、優勝チームでも勝率6割行くか行かないかなんですね。トーナメント戦なら一度負けたら終わりですが、リーグ戦なら4割以上も負ける試合がある。ソーシャルメディアやオウンドメディアは、長期に渡るリーグ戦のようなものです。全勝なんてしなくて良いんです。
負けを怖がると、このアイデアはつまらない、エントリーしない、という発想になってしまいます。しかし、リーグ戦なら負け試合も含めて長期戦で試合数を増やした方がいい。良いアイデアは一撃必殺で人をうならせるものと考えていらっしゃるかもしれません。しかし、良いことを一つ言うよりまずは量をどれだけ提供するかというのが大事なのではないかと思います。