2016.03.28
【Column】中小のECサイトにこそ、マーケティングオートメーション導入を●特集「ECサイト、次に打つべき6つの施策」
「マーケティングオートメーション(MA)」は、この数年の流行語となり、実際に大企業を中心に導入が進んでいる。では、資本力に制約のある中小のECサイト運営企業にとっては無縁のツールなのだろうか? 実は、まったく逆で、規模の小さい企業こそ利用すべき仕組みなのだ。
まず、そもそもMAとは、どういったものなのだろうか?MAとは、顧客接点ごとのアプローチを自動化してマーケティング担当者を楽にするツールと考えられがちだが、そうではない。データを基に「より有望な見込み客を見出す」ための最適化ツールなのだ(01)。
では、なぜ小規模な組織ほど向いているのだろうか? 理由は大きく二つあり、逆にこのことが大企業の導入におけるボトルネックにもなっている。
一つ目は、小規模な組織ではコミュニケーションに一貫性を持たせやすいということが挙げられる。MAの鍵は、「マーケティングと営業の協働プロセス」にあり、大企業では部門間の「恊働」が1つの壁となるが、小さな組織では兼任のケースも多く、比較的ハードルは低い。