2015.11.27
事例:完視聴率40%!視聴者を引き込むコクヨ「解説動画」のしくみ●特集「動画マーケティング」 HELP動画の現場から
今年で創業110周年を迎える、ステーショナリー(文房具)やファニチャー(家具)メーカーのコクヨ(株)が、2012年に開設したのが動画チャンネル「コクヨチャンネル」。つくり込まれた数々の番組が果たす役割について、広報室の清水千穂氏に話を聞いた。
商品理解の促進に欠かせない「動画」
「コクヨチャンネル」では、広く一般消費者に向けて商品やコクヨの取り組みをわかりやすく伝えるコンテンツを中心に、番組を編成している。2012年の開設以来、月平均1本以上の公開を目安に、2015年11月現在で約100本の番組が生み出されてきた。
「開設の目的の一つが、お客様との接点づくりです。販売チャンネルが多様化している昨今、個人のお客様との接点が少なくなってきている問題がありました。コクヨチャンネルを通じて、少しでも多くのお客様にコクヨのこと、コクヨ製品のことを知っていただきたいという思いで開設しました」(清水千穂氏、以下同)
では、なぜ手法に「動画」を選んだのだろうか? それは過去に実施した社内向けコンテンツの動画配信による反響から、動画コンテンツの可能性の大きさに気づいたことに起因する。一例として、お客様相談室に寄せられる声をもとにした動画化がそれにあたるという。
「取り扱いの説明をするのに、電話口ではわかりづらい商品があります。その際、インターネットの利用が可能なお客様には、動画といっしょに説明できれば、格段にご理解が進みます。お客様とのつながりや信頼関係を深めるのに、動画は理に適った手段だったのです」