2015.11.22
動画の制作は「HHH戦略」で考える●特集「動画マーケティング」 動画の活用法を【目的】で見てみよう
動画をビジネスに活用するには、誰に向けてどのような動画コンテンツを制作するのが効果的なのだろうか? 「ファネル」と「HHH戦略」がそのヒントとなる。
動画マーケティングは「ファネル」から
「動画を広告やマーケティングに活用したい」。そうしたときにまず考えなければいけないのは、「何のために」「誰に向けて」「どんな動画コンテンツをつくるのか」だ。その点は、ここまでの説明で理解いただけただろう。ではここからは動画制作の流れについて見ていこう。動画マーケティングは次のような流れに沿って行う。
動画マーケティングの流れ
① 課題の洗い出し
↓
② ターゲット設定
↓
③ 目的・KPI(重要業績評価指標・目的の達成を測る指標)の設定
↓
④ ターゲットに必要なコンテンツの検討
↓
⑤ メディア選定
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⑥ 動画作成
↓
⑦ 効果測定・PDCA
最初に考えるべきは①の「課題」だが、右の図04を見ながら、あなたの商品やサービスがターゲットとしているユーザーが3つのどのステージにいるかを考えてみるとわかりやすい。これは、ユーザーの段階を示す「ファネル(ろうと)」と呼ばれる図だ。ここを見れば、自ずと①の課題だけでなく②の「ターゲット」と③の「目的」が把握できる。すでに述べたとおり、動画マーケティングにあたってはこの工程が大変重要なポイントとなる。誰を「ターゲット」として、「何のために」動画をつくるのか、そして「何をゴールとするか」を設定しなければ、誰にも見てもらえないものになってしまうからだ。
「何のために」にあたる目的・課題と、「誰に向けて」にあたるターゲットを選定することができただろうか? その上で「どのような動画コンテンツをつくるのか」だが、Googleが動画制作に当たって提唱している「HHH戦略」が参考になるだろう。これは動画を大きく三種類に分けて考えるというもの。「HHH」は、その頭文字を集約したものだ。
3H戦略の「H」とは
・HERO(ヒーロー)型
・HUB(ハブ)型
・HELP(ヘルプ)型
ではここからそれぞれの特色を見ていくことにしよう。