2015.10.27
事例1:大阪の老舗石鹸屋さんの取り組み 木村石鹸工業(BtoC)●特集「コンテンツマーケティング」 中小企業だからこそのコンテンツを発信する
スタートしてわずか1年。記事数は50本ながら、ECサイトの売り上げは約3倍になった。地方の小さな企業にとっても、コンテンツマーケティングは強力な武器になる。

まずは更新頻度を最優先
大正13年に創業し、家庭用洗剤、業務用洗浄剤などの企画開発から製造まで行う木村石鹸工業。売り上げの3分の2が小売り店を通じた一般消費者向けという同社は、2014年4月に自社サイトを大幅リニューアル。それを機に始めたブログが大きな成果を生んでいる。
「大阪の小さな会社ですから、Webサイトはブランドや会社の認知度アップが目的です。そのためにブログでは継続することを一番重視しました。でも専門の担当者をつける余裕はないので、社内の人間が取り組みやすいように、記事投稿のハードルを下げることから取り組んでいます」
そう話すのは、マーケティング室の峰松加奈氏。「よもやま噺」と名付けられたブログは、スタート直後は専門的な情報から、新商品情報、日記的なものなど何でもあり。だが、最近の記事に目をやると、いわゆる「やってみた系」や「掃除のノウハウ」が増えている。これは、コンテンツを作っているうちに「どういう記事が受けるかが少しずつわかってきた」(峰松氏)から。特に「洗濯槽」に関する記事は投稿後、大きな反響を呼び、今も月間平均で15,000セッションを維持している。