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先手中飛車対策は万全ですか?

2014.08.25 | 

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こんばんは。編集部の米澤です。

 
 
突然ですが、この局面。
皆さんはどうしますか?
 
最近、プロアマ問わず猛威を振るっている先手中飛車。
まだ未開拓の部分も多く、対策を決めかねている人は多いと思います。
 
そこで、マイナビから「先手中飛車対策」のご提案です。
 
今、編集作業を進めている書籍は、有力な先手中飛車対策を全部載せてしまおうという、かなり欲張りな1冊になっています。
先手中飛車対策に悩んでいる方はもちろんのこと、逆に先手中飛車党の方も参考になる手順満載です。
 
では実際に収録されている「先手中飛車対策」を簡単にご紹介します。
 
★一直線穴熊
 
 
角道を止めて穴熊を目指し、穴熊に囲ったあとは「一直線」に金銀を玉側へ移動するのが、この一直線穴熊です。
プロの場合だと、後手番に限らず先手番を持って得意としている方も多いようです。
手順がシンプルなこともあり、愛用しているアマチュアはかなり増えている印象です。
 
★△5四歩・6四銀型
 
 
5筋を受け先手の仕掛けを封じるのが△5四歩・6四銀型。
千日手歓迎の構えなので、先手の打開策とその対応策の戦いとなります。
 
 
第14図は先手が6六にいた銀を▲7五銀とぶつけたところ。
よくある指し方ですが、以下、△7五同銀▲同歩△6四角▲6六歩△3五歩(下図)と進んだ局面は後手十分。
 
 
△3六歩のコビン攻めや△7五角~△8六歩など、後手は手に困りません。
 
上は一例ですが、先手から仕掛けるのは簡単ではありません。
書籍では、穴熊に囲う展開も解説されており、調べてみると先手中飛車もなかなか大変という印象です。
 
★相振り飛車
 
 
従来、「中飛車には相振り飛車が有力」と言われていたということもあり、相振り飛車は当然有力です。
G図のように進むと、先手は飛車の活用が不自由で、仕掛けの形も不透明です。
これは先手中飛車、苦労が多い展開です。
 
★中飛車左穴熊対策
 
 
最近では先手が一般的な相振り飛車を避け、玉を左に囲う将棋が増えています。
こないだ戦術書が出たばかりの中飛車左穴熊です。
一見普通に見えるH図ですが、これは既に先手が作戦勝ち。
ちなみにこの先手陣、一旦5八に動かした飛車を2八に戻しているので2手損です。でも作戦勝ちです。
 
本書では、後手が玉を左辺に囲わず居飛車模様で戦う最新形を紹介しています。
H図のような作戦負けに陥らないように、早めに動いて戦うことになります。
 
 
簡単ではありますが、今日の紹介はここまで。
次はもう少し手順も紹介します。
発売まではもう1カ月ほどお待ちください。
ではでは。

※4月発売の先手中飛車本と、6月発売の中飛車左穴熊本です