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3手詰問題集の決定版はこれだ!

2014.06.16 | 

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先日紹介した「爽快!3手詰トレーニング200」(渡辺明監修)の見本が編集部に届きました!

発売日は6月24日。ピンクの帯と渡辺明二冠のキリッとした表情が目印です。
初段になるまでは3手詰をたくさん解くことが上達の近道であることは間違いないでしょう。
ただし本書では、解き方次第ではさらなる棋力向上が望めます。
実際に収録されている問題で確認してみましょう。
 
それでは早速、第1問目。
初手に対する応手は3手あります。
余裕のある方は全ての応手を正確に読み切るよう心掛けてください。
初手は焦点に成り捨てる▲3三銀成が正解です。
どう応じても詰みですが、全ての応手を確認することが3手の読みを鍛えます。
 
さて、ここまでは練習問題です。

次は高度な読みを必要とする3手詰です。
有段者の方も「たかが3手詰」と思わず、考えてみてください。
ヒントには「▲2六馬の変化も読んでください」とあります。
この「初手▲2六馬」の変化がかなり難解です。
腕に自信のある方は是非挑戦してください。
正確に読み切ることができれば高段者ですよ!
正解は▲2四銀△同玉▲3五飛成です。
捨て駒が綺麗に決まる詰将棋は気持ちがいいものです。
そしてついに本題。掲載し切れなかった初手▲2六馬の変化を紹介します。
 
▲2六馬は△同香▲同銀△1六玉▲1九香△1八角の中合いが絶妙の受けで詰みません。
…というのは、上画像の失敗図でも紹介しています。
しかし皆さん。
他の合駒で正しく詰ますことができますか?
 
例えば銀合い。これは厄介です。
解説は省いて手順だけ紹介します。
△1八銀以下、
▲同香△2七玉▲3七飛成△1八玉▲3八龍△1九玉▲2八銀△1八玉▲2七銀△1九玉▲1八龍まで
この手順を読んだ上で他の合駒も考えて…これはかなり大変です。
もちろん角以外でしたら、他の合駒も詰みます。
全部自力で読めば香1枚強くなれそうです。
 
3手詰と一言で言っても、解き方はさまざまです。
最後に紹介したのは極端な例ですが、
自分の棋力に合ったやり方で、3手詰を楽しんでいただければと思います。