新刊案内
渡辺二冠のご尊顔と将棋書籍のカバー作り最前線
2014.05.29 |
こんにちは、編集部米澤です。
書籍チームでは今、1カ月後くらいに発売される書籍の作業が大詰めを迎えています。
その中で、私が担当しているのが「文庫本のカバー帯」。
今日はカバー、帯がどのように作られているのか。
公開しちゃいます。
さっぱり意味が分からないと思いますので、
手順を説明します。
①作成依頼
当たり前ですが、まずは作成をお願いします。
②イメージを伝える
①と同時に、デザイナーさんに、
書籍の基本情報(タイトル・価格他)と、
具体的なデザインのイメージを伝えます。
棋士の画像をカバーや帯に載せる場合は、
もちろんこちらで画像を選んで、送ります。
今回の書籍のタイトルは、
「爽快!3手詰トレーニング200」
そしてカバーに監修の渡辺二冠の画像を使うということは早くに決まったのですが、
棋士の先生は皆、対局中は「爽快」とは対照的な表情ばかり。
どうなることやら。
③初校
デザイナーさんから、
「こんな風に作ってみたけど、どうですか?」
という感じで、カバー案が送られてきます。
数種類作っていただくこともあります。
④カバー、帯の言葉を考える
「このデザインで行こう!」と決まれば、
あとは言葉を入れていきます。
帯の表1(※)、表4以外にも、
カバーの広告、カバー表4の文章など、なかなか大変です。
・本のイメージ
・本を買うお客様
・1番伝えたいこと
これらを具体的に思い浮かべつつ、言葉を考えます。
※表1:表側 表4:裏側
⑤赤字を入れる→修正の繰り返し
言葉が入ったら、あとは修正してより良いものにしていく段階です。
それが冒頭の画像です。
画像の赤字は、デザイナーさんに対しての修正の指示でした。
画像の赤字は、デザイナーさんに対しての修正の指示でした。
あまりに字が汚いので、今後は気を付けます。
このような赤を入れ、
修正が来て、次もまた赤を入れ…
この繰り返しです。
ちなみに今回は途中で違う色の帯を出してもらいました。
緑とピンクで悩みました。
⑥印刷所入れ
最後は印刷所にデータを提出します。
このあとは、1度チェックをし、
ミスがあれば修正をして、おしまいです。
「爽快!3手詰トレーニング200」はまだ終わっていません(笑)
今日はカバー帯の紹介でしたが、
内容についても後日、たっぷり紹介させていただきます。
お楽しみに。