2018.05.17
DJというと、アナログレコードをターンテーブル(レコードプレーヤ)に乗せ、ミキサーを操作してつないでいく…というちょっと難しい印象を持っている人が多いかもしれません。しかし、最近はすべての曲をデータ化し、それらをPC上のソフトでプレイする「デジタルDJ」のスタイルが広まっています。専用のコントローラなども各種販売されていますが、実は、iPadとアプリだけでもかなり本格的なプレイが可能となっています。
「Traktor DJ」を使いこなす
デジタルDJの間で定番になっているソフトが、「Traktor」シリーズです。開発元のNative Instruments社は、音楽制作向けのソフト音源開発でトップにいるメーカーの1つで、さまざまなノウハウを持っています。そのノウハウの蓄積をコンパクトかつ洗練された形でまとめたアプリが、iPad用「Traktor DJ」です。
iPadのタッチスクリーンを活かしたフェーダー操作やスクラッチ操作は、PCでマウスを用いて行うよりもずっと直感的。曲を選択して再生するだけなので、初心者にとってもハードルが低く、誰でも簡単にDJ気分を味わえます。また、高い精度を持つテンポ検出機能や多種備えられたエフェクトなども搭載しており、自宅だけでなく、クラブなどの音楽施設でのパフォーマンスにも十分対応できるポテンシャルがあります。
いちおしアプリ
Traktor DJ(iPad用)
【開発】NATIVE INSTRUMENTS GmbH
【価格】1200円
【場所】App Store>ミュージック
Native Instruments社がリリースする人気DJソフトウェア「Traktor DJ」のiPad版。Mac版やiPhone版も用意されています。
(1) iPad版の「Traktor DJ」の基本画面です。「デッキA」と「デッキB」にそれぞれ曲を読み込ませ、画面右端のボタンやフェーダーを操作して、曲の再生/停止や出力、エフェクトなどを調整しながら2つの曲をつなぎ合わせます。
(2)プレイする楽曲は、iPad内のミュージックライブラリからセレクト。曲をセットするには、流したい曲を選択し、デッキAとデッキBのどちらにアサインするかを選ぶだけでOKです。
iTunes Storeで購入した曲は使える?
「Traktor DJ」では、ミュージックライブラリに入ってさえいれば、iTunes Storeから購入した楽曲も問題なく使うことが可能です。ただし、購入した楽曲を交えたプレイ動画をネット上にアップするなどすると、著作権法違反になるほか、最近は自動検出により動画の削除・ペナルティの処置がとられやすいので、扱いに注意しましょう。
(3)デッキに曲をセットしたら、再生ボタンをタップ。曲のつなぎあわせは、右端真ん中のフェーダーで操作します。リズムがはっきりした曲であれば、瞬時にテンポが自動算出され、もう一方の曲と同期させるところまで自動で行われます。