2016.10.16
ホームボタン/耐水・防塵/ディスプレイ/プロセッサ
[ホームボタン]タプティックエンジン搭載で信頼性が向上
頑丈で正確な操作が可能に
iPhoneのデザインを象徴するパーツの1つとして、本体前面の液晶ディスプレイ下に配置された丸いホームボタンがあります。このホームボタンは初代iPhone以来、指で押すと沈み込むクリック式の機構が採用されていました。
iPhone 7/7プラスでは、MacBookのトラックパッドやアップルウォッチで採用実績のある感圧式センサの技術を応用した「ソリッドステートボタン」を新規採用しています。新しいといっても外観やボタン操作、指紋認証のタッチIDの機能などはこれまでと大きく変わりません。
この新しいホームボタンは物理的に沈み込む動きはせず、指の圧力に応じてユーザにクリック感をフィードバックする「タプティックエンジン」と連係しているのが特徴です。このタプティックエンジンは、センサの感知から駆動までの起ち上がりが高速なリニアアクチュエータを振動させる、いわば擬似的にクリック感を認識させるメカニズムとなっています。
また、この触覚フィードバックの強さは設定で3段階から選択できるほか、同機能をサードパーティが利用できるようにAPIも公開されていますので、今後iPhoneで触覚を利用したアプリが登場することでしょう。
ホームボタンの基本操作は変わらないのですが、機構の変更に伴って細かな部分で変更もあります。それは、これまでホームボタンをタッチIDで指紋登録した指先で触れればスクリーンロックの解除ができていたのですが、iOS 10からはロック画面に「ホームボタンを押してロックを解除」というメッセージが表示されるようになりました。つまり認証後、ボタンを指で押さなくてはならなくなったのです。これはiOS 10にアップデートした前モデルのiPhoneでも同様で、操作感の違いに最初は少しだけ戸惑うかもしれません。気になる人は「設定」アプリで元の設定に変更できます。