2018.11.23
インバウンド対策に使えるマーケティングツール
訪日外国人の増加に伴い、インバウンド対策のツールも続々誕生しています。業種や課題に応じて活用し、売り上げアップにつなげましょう。
訪日外国人の実態をビッグデータで把握「inbound insight」
外国人観光客が増えている実感はあっても、ビジネスにおけるインバウンド対策を何からはじめればいいのかわからないという会社も少なくありません。あるいは、施策は考えていても、それを実行に移す裏付けとなるデータがほしいという場合もあるでしょう。もちろん、新聞や雑誌、各種Webメディアでもインバウンドに関するさまざまな情報が発信されていますが、分析データを調べる際に便利なのが、「inbound insight」です。
同サービスはSNS解析データ、GPSデータ、携帯ローミングデータなどのビッグデータから、訪日外国人の動向を把握できる「観光ビッグデータ分析ソリューション」、国や地方自治体の発行する観光統計を検索・ダウンロード・グラフ化する「統計データ分析ソリューション」を提供しています。特にビッグデータ分析ソリューションのなかでも、Twitterを解析しての訪日外国人のクチコミ、周遊動向、人気施設などの把握できる「SNS解析プラン」や、GPSデータを元にした訪日外国人の周遊ルートを把握できる「周遊データプラン」は、“今”の訪日外国人の動向を把握することができる情報として非常に役立ちそうです。インバウンド対策の計画を練る際や、仮説を立てる際に使えるサービスといえそうです。
訪日外国人のスマホは情報の宝「TRAVEL JAPAN Wi-Fi」「handy」
海外旅行中に最も頼りになるのがスマホ。言い換えれば、スマホと、スマホを接続するWi-Fiは、そうした観光客のデータが集約される場所と言っていいでしょう。
「TRAVEL JAPAN Wi-Fi」は、訪日外国人向けのWi-Fi接続アプリ。アプリを使用することで、同社が提供する20万カ所以上のWi-Fiスポットが無料で使えるようになるサービスです。一方で、「TRAVEL JAPAN Wi-Fi」は、そのWi-Fi利用者に向けて位置情報と連動したプッシュ配信や広告コンテンツ表示サービスを法人向けに提供しています。広告メニューは、主に広告コンテンツが受信された回数を保証する着信保証型や、クリック数を保証するクリック保証型などがあり、プランは50万円から用意されています。
Wi-Fiではなく、スマホそのものを提供しているサービスもあります。「handy」はホリデイ・インや、インターコンチネンタル、ハイアットなどでも導入実績のある、ホテル宿泊者が無料で使えるスマートフォンのレンタルサービス。ホテルや旅館などが導入することで、レストランなど周辺施設への送客、ユーザー満足度の向上につなげられるだけでなく、専用のダッシュボードから、宿泊客の行動履歴を匿名化した形で把握できるため、さまざまなプロモーションに活用することができます。
訪日外国人がどのような動きをしているのかがわかれば、周囲と連携したり、送迎を用意したりと、提供できるサービスは格段に増えるはずです。