2018.04.27
[UX2-1]そのコンテンツは「誰に」「何を」もたらすのかを考える ユーザーと社内両方へ目を向けよう
ペルソナが決まったら、彼らに対して「どのような効果をもたらすコンテンツを発信していくのか」を考えていきます。その際に、社内にとってどのように寄与するのかという視点でも併せて考えるようにしましょう。
Illustration:高橋美紀
あなたがイメージする理想の効果は?
あなたの運用するメディアは、ユーザーや自社にどのような効果をもたらすものにしていきたいですか? まず最初に、イメージを書き出してみましょう。この段階では、「なんとなくこんな風に利用されたらよいな」という願望で構いません。具体的な制限・制約などはひとまず抜きにして、将来的に目指したい姿や達成したいことなどを考えていきます。
Goodpatch Blogの場合には、以下の6点を挙げました。
(1)Goodpatchと一緒にサービスをつくりたいと思ってもらう。
(2)Goodpatchが提供するプロトタイピングツール「Prott」を使ってみようと思ってもらう。
(3)このブログをやっている会社に入社したいと思われる。
(4)部署・社内外を超えた、情報提供のハブになる。
(5)いままで放置・分断されてきた社内資産が一つの情報として結合し、発信されていく。
(6)Goodpatch Blogで構築されたGoodpatchブランドが、各部署に還元されていく。
ユーザー向けと社内向け二つの視点で考えよう
先に挙げたGoodpatch Blogのコンテンツがもたらす6項目は、(1)~(3)と(4)~(6)では目的が違っています。
前者は、「ユーザーにとってこういう存在になってほしい」というイメージです。メディアをすべて社内で運用していくとしても、その分のリソースがかかります。やるからには、ビジネスとして何らかのメリットをもたらさないとなりません。そのために、これまでリーチできていなかったビジネス層とブログで接点を持ち、最終的にはビジネスや採用などに繋げたいと考えました。
一方後者は、「自社のメンバーにとってこういう存在になってほしい」というイメージです。これまで以上にブログに注力するには、社内の協力が必要不可欠になります。そのためには、社内の役に立つ存在になる必要がありました。ブランディング、PR、マーケティングなど多様な還元をしていくプラットフォームにしたいと考えたのです。
このように、関わるすべての人にとって、どんな効果をもたらすのかを考えていくようにしましょう。