2018.01.25
UXデザイナーの理想と現実_教育機関デジタルハリウッドに聞きました Webデザイナーの働き方改革
教育機関の代表としてデジタルハリウッドに取材。UXデザインを扱うコースの担当者、森内芳枝さんと担当講師の大川貴裕さんの2人にインタビューしました。
Question▶︎ なぜUXを中心に据えたコースを新設したのですか?
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「“UX”という概念をきちんと理解してほしい。あくまで解決策の一手法が“UI”なのです」
デジタルハリウッドの本科では、「UX」を学べる内容をデザイン系専攻へ加えて、1年週2回、学びながら作品を仕上げる「本科UI/UXD専攻」を2017年9月からスタートしたところです。主な目的の1つは、未経験者の方がUXの概念をきちんと身につけたデザイナーになることです。ほとんどの受講生さんが社会人で、会社経営者の方や、エンジニアからのスキルアップ転職が目的という方もいらっしゃいます。
もともとクリエイターを養成するさまざまなコースにはUXの授業も含みましたが、もっと本格的にUXを探求できるフラッグシップコースとして、1年のカリキュラムを用意しました。社会的にUXに関わる人材育成のニーズを感じ、かねてから新設を模索していました。「日頃携わるビジネスとUXがどう関わるのか?」などについて、もっと理解を深めたい社会人のニーズは、当初の想定以上でした。
専攻名にはUIが並列で記載されてい るため、この点を気にする方がいること は承知しています。本校ならびに専攻の 目的には、学習内容を具体的な作品へ と昇華して、現場に就/転職することも 目的にするため、表現の一手段としてUI も掲げています。本科UI /UXD専攻の スタンスは、UXの問題解決にはさまざ まな表現があり、一つの手法として「UI」 があるという大前提に立っています。つ まり、UXとUIを混同しない授業内容と 人材の輩出が責務だと考えています。
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- 森内芳枝
- デジタルハリウッド(株)東京ユニット 東京本校でマネージャーを務め、「本科UI/UXD専攻」などのスクールプログラムなどを担当する。 http://school.dhw.co.jp/course/digital/index.html