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UXデザイナーの理想と現実_教育機関デジタルハリウッドに聞きました Webデザイナーの働き方改革

教育機関の代表としてデジタルハリウッドに取材。UXデザインを扱うコースの担当者、森内芳枝さんと担当講師の大川貴裕さんの2人にインタビューしました。

Question▶︎ なぜUXを中心に据えたコースを新設したのですか?


 

「“UX”という概念をきちんと理解してほしい。あくまで解決策の一手法が“UI”なのです」

デジタルハリウッドの本科では、「UX」を学べる内容をデザイン系専攻へ加えて、1年週2回、学びながら作品を仕上げる「本科UI/UXD専攻」を2017年9月からスタートしたところです。主な目的の1つは、未経験者の方がUXの概念をきちんと身につけたデザイナーになることです。ほとんどの受講生さんが社会人で、会社経営者の方や、エンジニアからのスキルアップ転職が目的という方もいらっしゃいます。

もともとクリエイターを養成するさまざまなコースにはUXの授業も含みましたが、もっと本格的にUXを探求できるフラッグシップコースとして、1年のカリキュラムを用意しました。社会的にUXに関わる人材育成のニーズを感じ、かねてから新設を模索していました。「日頃携わるビジネスとUXがどう関わるのか?」などについて、もっと理解を深めたい社会人のニーズは、当初の想定以上でした。

専攻名にはUIが並列で記載されてい るため、この点を気にする方がいること は承知しています。本校ならびに専攻の 目的には、学習内容を具体的な作品へ と昇華して、現場に就/転職することも 目的にするため、表現の一手段としてUI も掲げています。本科UI /UXD専攻の スタンスは、UXの問題解決にはさまざ まな表現があり、一つの手法として「UI」 があるという大前提に立っています。つ まり、UXとUIを混同しない授業内容と 人材の輩出が責務だと考えています。

ユーザー体験のためのさまざまな選択肢がある(UX)中で、最適な表現の1つとしてUIを選ぶ、という理解が大事

 

森内芳枝
デジタルハリウッド(株)東京ユニット 東京本校でマネージャーを務め、「本科UI/UXD専攻」などのスクールプログラムなどを担当する。 http://school.dhw.co.jp/course/digital/index.html

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掲載号

Web Designing 2018年2月号

Web Designing 2018年2月号

2017年12月18日発売 本誌:1,559円(税込) / PDF版:1,222円(税込)

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そこで、サイトの改善を急務として考えている方は多いと思います。

Webサイトの弱点を改善して、成果の出せる武器にしたい、もしくは、Webを有効活用した新しいビジネスを立ち上げたい。そうお望みの方に、「UX(ユーザー体験)」のノウハウをお勧めします。

UXとはとても端的に言えば、ユーザー視点で設計やデザインを考えることです。マーケティングの世界は、ユーザーの心をとらえる「体験を売る」時代になり、ますますこの考え方が取り上げられるようになりました。ただ、「UX」という言葉が先行して、イマイチ何のことかわからない、理論はわかるけど実際にどこから手をつけていいかわからないという方も少なくないのではないでしょうか。

UXは闇雲に叫んでも成功するものではありません。そこには理論に基づく準備やプロセスがあります。
本特集を一通りお読みいただければ、無意識にUXの理論や見るべき視点、メリットや期待できる効果などが把握でき、みなさんのビジネスの現場で応用ができるようになることでしょう。

【段違いの成果が出るUXの「5プロセス」】

[1]心を1つに。
プロジェクトチームの意識共有を図ろう

[2]お客様を知る。
ユーザーの「ホンネ」や動向を知ろう

[3]商品を知る。
プロジェクトにおけるビジネス的課題を把握しよう

[4]理想を描く。
商品のあるべき姿を描き、実現のためのアイデアを練ろう

[5]つくる・見せる・話を聞く。
原型を部外者に試してもらい、反応を見よう


<こんな方にオススメです>
・UXをまずは何から始めていいのかわからない
・UXってデザインだけじゃないの?
・そもそもUXってなにがよくなるの?
・部署を横断して取り組むべきなのはなんとなくわかっているが、説得する自信がない
・理論だけではなく、現場で実践していることが知りたい
・Web解析時のUX評価方法や改善方法を知りたい
・UXの重要性をクライアント・上司に理解してもらいたい
・効率よく成果をもたらすためのテクニックを知りたい