2018.01.15
[UXプロセス STEP5]01 制作前のプロトタイピングのススメ 後々の修正を増やさないためには“急がば回れ”
念入りにアイデアを検討しても、実際に制作をしてみると修正点は多々出てくるものです。プロトタイプで検証を行うことで、事前の意思共有や方向性の確立をしておきましょう。
プロトタイピングは効率化のための工程
プロジェクトにおける課題特定や分析を終えアイデアが決まったら、それらが机上の空論ではないのか、プロトタイプを作ってきちんと検証しておくようにしましょう。人間は案外、口で言ったり文字で書いたりしたものを具体的に想像できていないものです。この工程を行うことで、制作後に「使用感が良くなかった」「デザイナーとエンジニア間や、クライアントの間でイメージしていたアウトプットにズレがあった」ということが起こりにくくなります。後になってやっぱり違うアイデアやUIで制作をし直すというどんでん返しが起こると時間や予算がかさむので、効率的なフローにするための工程の一つだと言えるでしょう。
また、具体的な形に落とし込む際に、ボタンやバナーの配置や大きさ、動きはどうするか、コンテンツをどの順番で見せるかなど複数の選択肢が出てきます。そうした要素もここで確定しておけると、設計・デザイン時にムダを省くことができます。
プロトタイピングで見るべきポイント
Webサイトやアプリのプロトタイプでは、コンテンツがどこに置かれ何を表現しているか伝わるか、画面遷移やコンテンツが表示される際のインタラクション(動き)が心地良いか、UIや文字のフォントといったビジュアルからどんな体験を得るかといったポイントを見ていくと良いでしょう。