2018.01.10
[UXプロセス STEP4]01 苦悶のアイデア創出で答えを導く手法 考えても考えても見つからない出口が見つかる!?
仕事で「アイデアを出す」必要に迫られた際、良き案がなかなか出てこないという経験のある方は多いでしょう。ここでは「理想のカスタマージャーニーマップ」を作成し、アイデアを導き出す手法を紹介します。
理想と現実の差分から発見する
課題の落としどころが決まったら、たとえばアプリであれば「こんな機能があると良い」というように、具体的なアイデアを考えていきます。しかし、アイデアを出すのは、一番悩むフローです。そんなとき、アイデアを導き出す方法の一つに、「カスタマージャーニーマップ」があります。
実は、同様の手法は前のページでも紹介しています(P032~P033)。それは現状の課題を洗い出すことを目的としていて、どの辺りでユーザーにストレスがあるのかを可視化することができるというものでした。主に、既存サービスの改善に用いることが多いです。
しかしここではやり方が少し違い、現在開発中のサービスによってユーザーの課題が解決され、一番理想的な状態になったときの未来のストーリーを考えていきます。事前に理想の体験を追い、現在作っているものがそれを満たしているのかということを確認していくというわけです。そうすると、現状で提供予定のソリューションでは解決できない差分が出てきます。その差を埋めるためにはどうすればよいか、という視点から具体的なアイデアを考えていきます。主に新規のサービス開発などで採用する手法です。ここで作成した未来のカスタマージャーニーマップは、後に行うユーザーテストの足がかりにもなります。