2018.01.05
[UXプロセス STEP3]01 “ 利益を上げる”という 企業課題を達成するには プロジェクトにおけるビジネス的課題を把握しよう
企業が進めるプロジェクトであれば、きちんと利益を出すということも考えなければなりません。では、具体的にはどれくらいの利益をあげ、そのためにはどんな施策を行えば良いのでしょうか。
企業の達成目標を考える
ここまで、ユーザー体験を向上させることに注力してプロジェクトのあり方を考えてきましたが、いくらユーザーが使ってくれても、儲からなければ事業は続けられません。企業活動である以上、自社にビジネス的なメリットをもたらす必要があります。
具体的に自社ではそのプロジェクトで幾らの利益を上げ、そのために何人のユーザーを獲得し、ユーザー1人当たりの単価やユーザーの増加率はどの程度にしていきたいのか。そうしたビジネス的な課題を具体的に特定しておくことが大切です。
KPIツリーを書いて具体的な課題に落とし込む
利益目標を決めたら、達成するためには何をしたら良いかを考えていきます。とはいっても、なかなか具体的な施策に落とし込めないこともあるでしょう。そんな場合に有効な方法として「KPIツリー」があります。これは、目標(=利益)にはどのような要素が関与しているのかをツリー状に分解していくものです。そして、目標達成のためにはどの要素に対して施策を行い、数字をどれだけ伸ばしていけば最終的に目標を達成できるのかを明確にしていきます。そうすることにより、施策のKPI(目標達成度の指標)が判断できるようになるというわけです。