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[UXプロセス STEP4]02 ユーザーの気持ちを的確に想像するために イラストとストーリーを描き視覚化する

ユーザーの気持ちを頭の中でイメージしたり言葉にしたりしていても、なかなか具体的に想像しきれるものではありません。ユーザー視点のストーリーをマンガ形式で描くことによって、必要とされるアデイアが見えてきます。

ユーザーが利用するストーリーを考える

アイデアを考える上で、ユーザーの視点を理解することは必要不可欠です。そのための手法としては、「ストーリーボード」というものがあります。これは、実際にユーザーがサービスを使うストーリーを、ユーザーの視点や行動を中心にイラストなどで描いていく手法です。見た目は、マンガのようなものになります。たとえばアプリを開発しているとしたら、ユーザーがそのアプリを使うであろうシーンをイメージしてどのような行動を取るかを描き、それを中心にデザインを進めていきます。

もともとはウォルト・ディズニースタジオが1920年代から始めた手法で、Pixarなど映画制作の分野で行われてきました。現在は、新規サービスの立ち上げ時や改善時など、さまざまな文脈で利用されるようになっています。

 

視覚化するメリット

ストーリーボードを描くメリットは、紙とペンさえあれば誰もが素早くアイデアを可視化できることにあります。絵のうまさは気にする必要はありません。何を表現しているかがチーム内のメンバーにきちんと伝わりさえすれば良いのです。

事前に頭の中でイメージしていたものでも、実際に描いてみるとユーザーに共感しやすくなり、ユーザー視点でアイデアを考えやすくなります。想像するだけでは発想し得なかったアイデアが見えてくることもあるでしょう。逆に良いと思っていたアイデアを、実際にストーリーボードにしてみるとイマイチ共感できないという場合もあります。それはそれで、良くないアイデアだったことが確認できたので有用なことです。その場合は、新しいアイデアをどんどん検討していけばよいのです。

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掲載号

Web Designing 2018年2月号

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2017年12月18日発売 本誌:1,559円(税込) / PDF版:1,222円(税込)

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Webサイトの弱点を改善して、成果の出せる武器にしたい、もしくは、Webを有効活用した新しいビジネスを立ち上げたい。そうお望みの方に、「UX(ユーザー体験)」のノウハウをお勧めします。

UXとはとても端的に言えば、ユーザー視点で設計やデザインを考えることです。マーケティングの世界は、ユーザーの心をとらえる「体験を売る」時代になり、ますますこの考え方が取り上げられるようになりました。ただ、「UX」という言葉が先行して、イマイチ何のことかわからない、理論はわかるけど実際にどこから手をつけていいかわからないという方も少なくないのではないでしょうか。

UXは闇雲に叫んでも成功するものではありません。そこには理論に基づく準備やプロセスがあります。
本特集を一通りお読みいただければ、無意識にUXの理論や見るべき視点、メリットや期待できる効果などが把握でき、みなさんのビジネスの現場で応用ができるようになることでしょう。

【段違いの成果が出るUXの「5プロセス」】

[1]心を1つに。
プロジェクトチームの意識共有を図ろう

[2]お客様を知る。
ユーザーの「ホンネ」や動向を知ろう

[3]商品を知る。
プロジェクトにおけるビジネス的課題を把握しよう

[4]理想を描く。
商品のあるべき姿を描き、実現のためのアイデアを練ろう

[5]つくる・見せる・話を聞く。
原型を部外者に試してもらい、反応を見よう


<こんな方にオススメです>
・UXをまずは何から始めていいのかわからない
・UXってデザインだけじゃないの?
・そもそもUXってなにがよくなるの?
・部署を横断して取り組むべきなのはなんとなくわかっているが、説得する自信がない
・理論だけではなく、現場で実践していることが知りたい
・Web解析時のUX評価方法や改善方法を知りたい
・UXの重要性をクライアント・上司に理解してもらいたい
・効率よく成果をもたらすためのテクニックを知りたい