2018.01.12
[UXプロセス STEP4]02 ユーザーの気持ちを的確に想像するために イラストとストーリーを描き視覚化する
ユーザーの気持ちを頭の中でイメージしたり言葉にしたりしていても、なかなか具体的に想像しきれるものではありません。ユーザー視点のストーリーをマンガ形式で描くことによって、必要とされるアデイアが見えてきます。
ユーザーが利用するストーリーを考える
アイデアを考える上で、ユーザーの視点を理解することは必要不可欠です。そのための手法としては、「ストーリーボード」というものがあります。これは、実際にユーザーがサービスを使うストーリーを、ユーザーの視点や行動を中心にイラストなどで描いていく手法です。見た目は、マンガのようなものになります。たとえばアプリを開発しているとしたら、ユーザーがそのアプリを使うであろうシーンをイメージしてどのような行動を取るかを描き、それを中心にデザインを進めていきます。
もともとはウォルト・ディズニースタジオが1920年代から始めた手法で、Pixarなど映画制作の分野で行われてきました。現在は、新規サービスの立ち上げ時や改善時など、さまざまな文脈で利用されるようになっています。
視覚化するメリット
ストーリーボードを描くメリットは、紙とペンさえあれば誰もが素早くアイデアを可視化できることにあります。絵のうまさは気にする必要はありません。何を表現しているかがチーム内のメンバーにきちんと伝わりさえすれば良いのです。
事前に頭の中でイメージしていたものでも、実際に描いてみるとユーザーに共感しやすくなり、ユーザー視点でアイデアを考えやすくなります。想像するだけでは発想し得なかったアイデアが見えてくることもあるでしょう。逆に良いと思っていたアイデアを、実際にストーリーボードにしてみるとイマイチ共感できないという場合もあります。それはそれで、良くないアイデアだったことが確認できたので有用なことです。その場合は、新しいアイデアをどんどん検討していけばよいのです。