2017.12.29
[UXプロセス STEP2]02 ユーザーインタビューで何をどう聞くか ただ聞くだけでは本音は見えてこない
ユーザーインタビューの目的はユーザーが心の深い部分で何を考えているのか、そしてその背景にどんな価値観があるのかを明らかにすることです。ではどんなふうに話を聞けばいいのでしょうか。ここではそのノウハウを紹介します。
なぜ、実際に会って話をしなければならないのか
ユーザーインタビューの目的は、これから取り組むプロジェクトのユーザーがどんな人なのか(属性)、どんなことをしようとしているのか(行為)を明らかにすることにあります。
ではなぜ、実際にユーザーに会って話をしなければいけないのでしょうか。それはアンケートなどの定量調査のデータからはユーザーの心の奥にある本音、さらには判断や行動の背景にある価値観を探ることができないからです。
ユーザーの本音は、かんたんには顔を出してくれません。人は世間体を気にしたり、謙遜をしたりして本心とは反対のことを言ったりします。また、心の底にある要望に、本人ですら気が付いておらず言葉にならないということもあります。ただし、そういった本音は言葉遣いの変化やニュアンス、さらには表情や目の動き、手の仕草などに現れ、時に言葉以上に明確に伝わってきます。それを見出すことができるという点にこそ、会って話をする意味があるのです。