2017.09.05
[Cocorotus]QR決済導入がショップの課題を解決 接客速度向上で売上拡大に繋げる
東京各地で移動販売車による弁当販売を行う「Cocorotus(ココロータス)」。同店代表の山中世史さんに、PAY IDを導入した手応えや期待のほどについてうかがった。
Photo:山田秀隆
PAY ID導入のきっかけ
移動販売車のCocorotusは、都内各地で弁当販売を行っている。7台の車で分担し、神泉、青山、麹町、飯田橋、府中など、オフィス街を中心とした場所に、毎週決まった曜日に出店している。山中世史さんの運転する車は、毎週水曜日には神泉駅近くにやってくる。
同店がPAY IDアプリを導入したのは、リリース翌日の6月28日。ネットショップとも無縁な業態だが、どのようなきっかけだったのだろうか。
「神泉の販売場所はBASEの会社の近所でして、営業の方が以前からお弁当を買いに来てくれていました。それが縁で『今度PAY IDというアプリを出すのですが、使ってみませんか』とお声がけいただいたんです。もともとお客様でしたし、とても感じの良い方だったんですよ。帰宅してから妻に相談したら、妻が勤める会社がBASEのネットショップを利用していて『BASEは有名な会社だよ』と言うので、安心だなと思って、即決しました。もともとパソコンやゲームなどが好きで、ITは積極的に取り入れたいという考えなんです」
山中さんの車では、弁当3種を中心に販売している。買いに来るお客さんは、近所のオフィスで働くOLやサラリーマンがメインだ。
「常連のお客様がほとんどです。毎週欠かさず来てくれるという方も多いですし。すでに何人かPAY IDアプリを入れていただき、3回目の利用になる方もいらっしゃいました。今日は神泉で90食の弁当を販売しましたが、そのうち5名がPAY IDでの決済でした」
弁当販売は時間の勝負
PAY IDアプリを導入してから、取材時点で約1カ月が経過していた。利用者数はまだ多くはないものの、こんなメリットを感じているという。
「会社のお昼休みに買いに来る方が大半なので、12時過ぎに一気に列ができてしまいます。オフィス街では、1時間で60~70人ほどを接客しています。お弁当を詰めてお会計をしてというのをすべて一人でこなすのですが、PAY IDを利用する方の場合は決済画面を見せていただくだけなので、時間が短くすみます。お釣りの受け渡しもないですし、アプリを操作してもらっている間に弁当を詰める作業などができますから」
お昼休憩中の会社員は、決まった時間までに食事を終えて仕事に戻らなければならない。混んでいる、接客に時間がかかると判断されることが、機会損失に繋がるのだ。