2016.11.22
One's View コラム Web Designing 2016年12月号
【コラム】広告をつくる目と、見る目 今号のお題「インターネット広告」
さまざまな方々に、それぞれの立場から綴ってもらうこのコラム。ひとつの「お題」をもとに書き下ろされた文章からは、日々の仕事だけでなく、その人柄までもが垣間見えてきます。
こんにちは! 大阪のちょっとやんちゃな八尾という地域にある社員35名の老舗石鹸屋で商品企画・広報を担当している峰松です。ひょんな事から毎号コラムを書かせてもらっています。
広告といえば、大学の頃に所属していたのは現代広告研究ゼミでした。メーカーや代理店に勤めている先輩から課題をもらってプロモーションを考えたりもしましたし、広告代理店が行っている学生向けのクリエイティブスクールに通ったこともありました(遠い目)。社会人になってからは消費財メーカーに就職したので、今度は広告主としてマスメディアからネットまでありとあらゆる広告メニューに出稿しました。特に、ネット広告は新人マーケターが担当することになっていて、バナーもたくさん作りましたし、動画広告で流すサプライズ企画なんかも手掛けたりしました。
しかし最近なんと、ひょんなことから広告に「出る側」を体験することになってしまいました。一般の人が、商品やサービスを使用した感想などを語っているような類のCMを目にすることが多いと思いますが、まさしくそれです(笑)。
出演依頼があったのはビジネスSNS「Wantedly」のテレビCM。Wantedlyを通して木村石鹸と出会い、実際に転職したという経緯から「出演してほしい」と依頼があったのです。出演と言ってもディレクターさんの質問に淡々と答えているところをカメラで撮影されるだけなのですが、実際にテレビで自分の映像が流れるのを見たときは何とも不思議な気持ちになりました。
いつも広告を見るときは視聴者というよりは広告主側の視点で見てしまいます。今回も「これ何でこのコメント切り取ったんだろ? もっと視聴者をハッとさせるようなコメントしたと思うけど(汗)」とか「この内容でちゃんとサービスの認知獲得に繋がったのかな?」とか、CMが流れている30秒の間に余計なことばかり考えてしまいました(笑)。
ちなみに余談ですが、わたしの家にはテレビがないので、さほど自分のCMを見ることもなかったのですが、実はこのテレビCM、後日動画がYouTubeのインストリーム広告で、バナーがDSPで配信されており、永遠とリタゲされて自分の広告に追い回される羽目になったのでした…。仕事をしている最中もサイトの端っこに自分の顔、音楽を聴こうにも自分の動画…まったく集中できなかったのは言うまでもありません。