2016.05.13
One's View コラム Web Designing 2016年5月号
【コラム】がんばらないシステムでゆるく課題解決 今号のお題「課題解決」
さまざまな方々に、それぞれの立場から綴ってもらうこのコラム。ひとつの「お題」をもとに書き下ろされた文章からは、日々の仕事だけでなく、その人柄までもが垣間見えてきます。
「峰松さん、コラム書いてみませんか?」
そんなメールを編集部からいただいて、正直「WDさん、大丈夫かしら?」という言葉が頭をよぎりました。なぜなら、私は大阪の八尾というちょっぴりヤンチャな地域にある石鹸会社の一社員だからです。もともと東京の消費財メーカーにいましたが、ゼロからブランドを立ち上げるという目標を実現するために、昨年夏に転職しました。社員30名の小さい会社ですから、以前のように大規模なプロモーション活動はできません。そこで、どうやったら、ブランドのこと、会社のことをもっと知ってもらえるか、インターネットで試行錯誤していたら、WDさんからお声がけいただいたというわけなのです。
さて、最初のコラムとして編集部から提示されたテーマは「課題解決」。‥‥実は最近、大阪でおいしいものばかり食べていたせいか、体重が3kg程増えてしまいました。そこで、この課題に対して私が取り組んだことはシンプルに2つ。可視化と強制化(自動化ともいえる)です。
そもそも太った痩せたに気づくためには、数値にしたり、全身写真を撮ったり、比較できる形にしなければなりません。これは、高校生の時に体重計と全身鏡のないお宅にホームステイして、ものすごく太った経験からの学びです(笑)。そして強制的に「痩せざるを得ない状況」をつくります。結婚式を控えた花嫁は、どんな誘惑にも負けず、痩せようと努力しますよね。
しかし、大変残念なことに花嫁になる予定がなかったので、まずはスマート体重計を買って毎日体重を計測することから始めました。乗るだけで自動で数値を記録してくれるので、前日からの増減や一週間の推移をいつでもスマホで確認できます。そして、これをTwitterと連携させて、体重がある値を越えると自動で公に晒されるようにしました(笑)。それから、スマホのGPS機能を使ってジムに行った回数を自動でカウントしています。これにより、今月はこんなにジムに行ったのか!と達成感を味わうことができます。さらに、最近はどれくらい運動したかもトラッキングしたくて活動量計も導入してみました。目標設定をして、達成できないとクレジットカードからお金が引かれるサービスも使ってみたいし、食べたもののカロリーや栄養素を自動で記録してくれるデバイスも早く開発されないかな‥‥などと日々考えています。
こうして文章にしてみて気づきましたが、実は痩せることよりも、課題解決のプロセス自体を楽しんでいるのかもしれません。