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せかいと未来

【未来食堂】オープンソースな定食屋はじめました オープンソースで経営するということ

東京・神保町に位置する定食屋「未来食堂」をご存じでしょうか? エンジニアとして勤めた小林せかいさんが、オープンソースの概念を飲食業で実践する素敵なお店です。そんな小林さんの頭のなかをオープンにするこの連載。はたして、どこにたどり着くのでしょうか!

東京・神保町に開店した“ふつう”をあつらえる、ふつうじゃない定食屋。「まかない」「ただめし」「あつらえ」といったオープンな仕組みと、店主(女将)の想いに共感する人たちが日々集う“場”として、食事をメインに、新たな「価値」と「出会い」、「居心地の良さ」などを提供し続ける。 http://miraishokudo.com/

 

はじめまして。「あなたの“ふつう”をあつらえる」未来食堂、小林せかいです。

この度、編集部のご担当者から、読者のみなさんにお手紙を書いてみませんかとお誘い頂き、こうして筆をとっています。ありがとうございます。

未来食堂はカウンター12席だけの小さな定食屋。「どうして定食屋が連載を始めるのだ」と不思議がる方もいるかもしれません。その答えのキーワードは“オープンソース”。未来食堂は事業計画や決算、調理などをすべて公開している定食屋だからです。公開している情報はすべて再活用可能。例えば、新しいビジネスを立ち上げる方は、公開しているノウハウを使うことができます。

“オープンソースな定食屋”未来食堂は、例えばこんなことをオープンにしています。

・経営……事業計画/月次決算
・雇用……50分働くと一食無料。誰でも働ける「まかない」制度
・オペレーション……調理技術/店舗設計/効率化のための思考方法(※これら“オペレーション”は「まかない」を行う人に惜しみなく公開)
・メニュー……週末に来たお客様が次週のメニューを決められる
・マインド……未来食堂の考えや仕組みをブログで発信

これらはすべて、「オープンにすること」を目的にしているのではなく、「こういったことをお客様含め、みんなで共有できたらいいな」と思い公開しているだけに過ぎません。

あなたならどんなことをオープンにしてほしいですか? オープンにしたいですか? それがきっと、未来食堂の次のチャレンジになります。さらに今回からは、雑誌という新しい媒体を与えて頂きました。このコラム『せかいと未来』で何ができるか。実は、いまだに誰もわかりません(私も!)。

長々と書きましたが、実は編集部さんのオフィスと未来食堂はお隣のビル。WDの方がよく未来食堂に来てくれていることが、今回のお誘いの一番の要因ではないかと思っています。

明日のメニューは「春野菜のポトフ」。キャベツとひき肉を重ね蒸し、新じゃがと菜の花を添えたポトフです。ソーセージも入れますよ。

※この連載のネタ帳はGoogleドキュメントにて公開しています。
http://miraishokudo.com/neta/web_designing
内容についてご質問、アイデアのある方はお気軽にご連絡下さい。

Text:小林せかい
東京工業大学理学部数学科卒業後、日本IBM、クックパッドで6年半エンジニアとして勤めた後、1年4カ月の修行期間を経て「未来食堂」を開業。自称リケジョ。その他、詳しいプロフィールは公開されている情報をご覧ください。 https://goo.gl/XpwnMQ

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