2016.06.02
アクセス解析ツールだけで「課題」は見つかるのか アクセス解析ツールの真価と価値、その先のアプローチ
Webマーケティングで問題発見ツールとして必ず最初に挙げられるのは「アクセス解析」だろう。しかし、「本当の課題」を発見するためには解析ツールだけで十分なのだろうか?
解析ツールでわかる「4W」
アクセス解析ツールは、その名の通り、「ユーザーのアクセスを解析した」データを提供する。それには、01のようにさまざまな情報が含まれており、「いつ」「誰が」「どこで」「何を」について、詳細なデータを得ることができる。これらのデータを分析することで、たとえば「新規ユーザーと2回目訪問ユーザーでは、あるいは流入ページ別では、直帰率はどう違うのか?」「スマートフォンユーザーの広告別でのコンバージョン率」といった状況を把握できる。
実店舗との比較で考えると、これは画期的なことなのだ。実店舗では、POSレジを導入することで「どの商品がいつ売れたか」ということまではデータとして得られるが、「どんなお客さんが、どの経路から入って、店舗内のどの棚を、何分見ているか」「このお客さんは、はじめて訪れたのか、2回目に訪れたのか」「どの商品を手にとって、戻したか」といったことを測定するのは、不可能ではないものの、多大なコストが必要になる。解析ツールを使えば、このような貴重なデータを簡単に得ることができるのだ。