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業界潮流、競合動向もまるわかり!「SimilarWeb」活用講座(1/3) Chapter01:Web競合解析ツールとは何か

Webサイトの運用で、アクセス解析と時流に即した改善は成果を上げるために必須のポイントだ。だが、自社Webサイトの分析と同時に、競合他社や市場トレンドの動向についても目を配る必要がある。そうした分析を効率的に行える「Web競合解析ツール」の効果的な活用法について紹介する。

まずは、インターネットにおける市場動向や競合他社の動きを知るために便利なツールの基本について理解しよう。

 

アクセス解析では調べられないこと

いにしえの軍略家、孫武の有名な故事に「彼を知り己を知れば百戦危うからず」というものがある。これは敵と味方の実情を正しく理解すれば何度戦っても負けないという意味で、現代のWebマーケティングの世界にも通用する。

現在、自社Webサイトの状況を把握するのに一般的に使われるツールは「Googleアナリティクス」などのアクセス解析ツールだろう。適切に利用することで訪問者の客観的な行動データを取得でき、心理データを加味して深掘りしたインサイトを取得する手法も洗練されてきている。だが、これらはどこまで詳しく調べても「味方」の自社サイトの分析にとどまる。

これを補完するために必要なのは、競合となるWebサイトを解析するツールであり、さらには「敵」と「味方」が属する業界の動向全体を把握する必要もある。

 

業界分析でマーケット感覚をつかむ

インターネット全体で検索されたキーワードから流行や関心度を測定するツールとしては「Googleトレンド」が有名だ(01)。そのキーワードの人気度の動向は時系列で表示され、どの時期に注目を集めたのかなどがひと目でわかる。

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01 Googleトレンドは、そのキーワードがインターネットでどれだけ検索されているかを時系列のグラフや関連キーワード、地域などとともに表示してくれる定番ツール。最新のトレンド動向を確認したり、複数のキーワードを比較して大規模サイトのアクセスボリュームなども調べられる https://www.google.co.jp/trends/

 

さらにこのキーワードは「すべての国」だけでなく「米国」「日本」「神奈川県」など特定の国別・地域別に絞り込むこともできれば、「過去1時間」「2013年」のように時系列をセグメント分けして表示もできる。キーワードを「,(カンマ)」で区切って入力すれば、複数のキーワードの人気度の動向も比較できる。例えば、東京都の人から見て「ハワイ旅行」と「グアム旅行」ではどちらが人気で、どの時期に関心を示しているかといった解析は瞬時に行える。さらに関連するキーワードの人気度・注目度からランキングしてサジェストしてくれる機能も備わっている。

これらの機能を活用することで、自社サイトが提供するサービスがどの程度の人気度があるのか、時期や季節によって市場ニーズに変化があるのか、特定のエリアでニーズに違いがあるのか、施策によって影響があったのか否か、競合と比較してどのくらいの違いがあるのかなど、業界に関する変化を把握できる。

さらにもう一歩進んで、無料のGoogle AdWordsアカウントを取得すれば、「Googleキーワードプランナー」でキーワードの検索ボリュームやキャンペーン広告を展開する際の入札単価や予算を把握できる。こちらもコンテンツマーケティングを実施する際に役立つツールだ。Web制作会社などクライアントの業界分析を必要とする業種か、Webサイト自体を運用する事業会社のWeb担当者かなど立場によって利用目的は異なるが、いずれも業界分析のベーシックな手法としてマスターしておきたい。

 

競合解析ツールという「飛び道具」

ここまでの業界分析はやる気があれば誰でも手軽に今すぐ始められるが、ビジネスの現場ではさらに具体的な競合他社の動向を調べ上げる必要がある。

通常は公開されていない他社の情報を取得するなど到底無理と思うかもしれないが、これが可能となるWebサービスが注目を集めている。相手のサイトのURLを入力するだけでPV数や訪問者数の推移、平均滞在時間や離脱率(直帰率)、リファラーによる流入元や検索キーワード、さらには出稿している広告クリエイティブの動向までを白日の下に晒してくれる「SimilarWeb(シミラーウェブ)」がそれだ(02)。今回の集中企画では、同サービスを活用した競合解析の“今”を紹介しよう。

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02 SimilarWebは、見たいサイトのURLを入力するだけで、そのサイトのアクセス数や参照元(リファラー)、検索キーワードなどを表示してくれるWebサービス。無料版とプロ版がある
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03 市場分析や競合サイトの解析によって得られるメリットは、スタンスによって異なるだろう。Web制作会社や広告代理店など、クリエイティブ側にとってはクライアントが属する業界全体のトレンドを理解するのに役立ち、サイト構築や提案の際に必要な数値的な裏付けを得られる。また、Webサイトを運用する事業会社の担当者にとっては新規事業の立案に役立てたり、競合の動向と比較することで自社サイトの弱点を把握し、改善する際に役立つ

掲載号

Web Designing 2016年3月号

Web Designing 2016年3月号

2016年2月18日発売 本誌:1,559円(税込) / PDF版:1,222円(税込)

デジタル時代の「リピーター&ファンを生む」新法則/SimilarWeb活用講座

サンプルデータはこちらから

■ 特集:デジタル時代の「リピーター&ファンを生む」新法則
 「また、このサイトに来てしまった!」には理由がある

「自社サービスのリピーターを増やしたい!」「自社商品のファンを生み出したい!」というのは、売上を安定して伸ばすためには欠かせない命題です。しかし、スマートフォンの普及でネットが当たり前になった「デジタル時代」の消費者動向は、以前とは明らかに変わってきています。では、この時代にリピーターやファンを生み出すには、どのようなポイントを押さえて施策を打っていく必要があるのでしょうか。リピーターやファンを生むために必要な「エンゲージメント」の仕組みから、実際の成功事例の考察まで、さまざまな切り口の「法則」を紹介していきます。

 Part1 デジタルサービスにおけるエンゲージメント向上とは
  なぜエンゲージメントを高めるのか?
  「エンゲージメントの高い顧客=リピーター」ではない
  顧客がそのサービスを仕方なく使っている「悪い売上」
  単なるリピーターではなく、ファンをつくる
  顧客からの愛着度を高めるためには?
  よい体験を生むための重要なポイント
  エンゲージメントを高める上での指標
 Part2 成功の理由はコレだ! エンゲージメント四賢人の事例分析
  Case Study 01 斬新なポイント制度でユーザーを巻き込むタイムズカープラスの戦略
  Case Study 02 LOHACOだからできるメーカーの垣根を越えた販売
  Case Study 03 顧客満足度を高め継続性を促進するOisixのECショップ戦略
  Case Study 04 ワイン特有の悩みを自社の強みで解決する京橋ワイン
  Case Study 05 稼働率の上昇プロセスを重視するスーパーホテルの徹底的“おもてなし”

■ 集中企画:業界潮流、競合動向もまるわかり!「SimilarWeb」活用講座
 競合Webサイトを徹底分析して、自社Webサイトの運用・施策を改善しよう

Webサイトの運用では、アクセス解析と時流に即した改善は成果を上げるために必須のポイントです。また、自社Webサイトの分析と同時に、競合他社や市場トレンドの動向についても目を配る必要があります。ここでは、そうした分析を効率的に行える「Web競合解析ツール」の効果的な活用法について紹介します。

■ WD SELECTION
 WDが選ぶ注目のデジタルコンテンツ
PRIUS! IMPOSSIBLE GIRLS/Act of love/SHIFTBRAIN.Inc./Google Performing Arts/NHKプロフェッショナル「私の流儀」公式アプリ/沖縄ラリー 360°/ミュージックビデオ「愛が降る街」/aircord/オカモト「LOVERS 研究所」/Web体操第一/ワコール リボンブラ

■ ビジネス・EC
 □ ECサイト業界研究
 LTV(顧客生涯価値)――顧客エンゲージメントを高め、収益につなげる効果指標

 □ 月刊店舗設計
 イスム:新しい価値観の提案で市場を作り出す

 □ モバイルビジネス最前線
 TimeTree:今さら共有カレンダー? その成功に見る「チーム文化醸成」というグロースハック

 □ 知的財産権にまつわるエトセトラ
 人工知能に著作権は認められるか?

 □ Bay Area Startup News
 シンプルを極めた「Amazon Dashボタン」。IoT製品の成功は“一つにつき一つ”

■ マーケティング・プロモーション
 □ サイト改善基礎講座
 コンバージョン率改善の近道は意思決定ボタンにあり

 □ ハギハラ総研
 増えつづける「モバイルオンリー」ユーザー

 □ デジタルプロモーションの舞台裏
 りんご農家と歯科医院のタッグが生んだ、新しいりんご販売のカタチ

 □ 行動デザイン塾
 ビギナーにこそ“行動の継続化”を働きかけよう

 □ 課題解決のためのUI実装講座
 コンバージョン率アップを目指せ! ユーザビリティの高い入力フォーム

 □ 解析ツールの読み方・活かし方
 来店につながる指標を見抜く! 集客型Webサイトにおけるアクセス解析データの活用

■ クリエイティブ・コラム
 □ ナビゲーターが選ぶ注目のデジタルコンテンツ
 [バズ施策]ユーモア倍返し:Burglars Just Want Tacos 眞鍋海里
 [デジタルプロモーション] LOVERS 研究所:コンドーム vs. 現代日本 築地 Roy 良
 [Webサービス]桃の花は咲くのか:Peach 土屋尚史
 [IoT]日常系センシング:Nima 神谷憲司

 □ モノを生むカイシャ
 ケイズデザインラボ:挑戦する人たちがその門を叩くカイシャ!

 □ 清水幹太の「Question the World」
 レイ・イナモト:「広告界のイチロー」の楽しい性癖

 □ ツクルヒト
 科学の力で未来の錨を引き上げる:増田光弘(錨研究者)

 □ 最果タヒの「詩句ハック」
 第21回 詩の着せ替え

 □ デザインにできることMonologue
 Vol.146 デザイニング・プログラム

 □ エキソニモのドーン・オブ・ザ・ボット
 信用も権力も分散型データベースが管理する、そんな未来はディストピアか優しい世界か?

■ インフォメーション
 □ Topics
 VIEWS/東京ビジネスデザインアワード 2016/mamorino Watch/「Awwwardsカンファレンス」特別レポート

 □ Movement&News
 世界200万人が熱狂したゲームの展覧会「GAME ON」/オンラインマガジン「SHIFT」が主催する「DOTMOV FESTIVAL 2016」作品募集/村上隆のスーパーフラット・コレクション展 ほか
 東京ミッドタウンで「デジタルメディア展」開催/Twitterが会話型広告機能を追加/Facebookがライブ動画機能をリリース/UX/UI デザインを本気で学ぶオンラインスクール「Delight U」開講 ほか

編集部よりお詫びと訂正のお知らせ

本誌目次、WD SELECTIONにおきまして誤記がありました。お詫びするとともに、以下に正しい表記を掲載いたします。

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