2015.11.26
One's View コラム Web Designing 2015年12月号
[デジタルプロモーション:THE EXTREME LATTE試飲会]美味しいを環境でつくる
4人のナビゲーターが、それぞれ自分のジャンルから一つの対象を選んで毎月紹介する「ナビゲーターズコラム」。選んだ対象の目の付け所や特徴など、わかりやすく解説してくれます。
今回は自分の施策を取り上げてみたいと思う。弊社BIRDMANはもともとグラフィックやWebプロモーションを担当する会社で、以前はスペシャルサイトと言われるFlashゴリゴリのサイトを手掛けることがほとんどだったが、ここ2、3年で市場の動向は大きく変化し、イベント案件の占める率が急激に高くなってきた。プロモーションイベント=デジタル施策になってきた感じだ。例えば、お菓子のサンプリング、車のプレス発表会、音楽プレーヤーのイベントなど、何かしらのデジタルを使った施策をしたいという依頼が増えている。
そんななか、今回ご紹介するのはサントリーさんのレンジで温めて飲む新商品「レンジでとろけるほっと」の試飲イベントだ。イベント企画立案にあたって、まず試飲イベントなので飲んだ全員に美味しいと言ってほしい。しかし、味覚なんて人それぞれだ。どうしたら全員に「美味しい」と言ってもらえるだろうか? 我々はある仮説を立てた。「美味しい」は環境でつくれないか。つまり、クソ寒い南極であったかい飲み物を飲んだら誰でも美味しいと言うのではないだろうか? 今回その仮説を証明するためのイベントを開催することにした。それが「THE EXTREME LATTE 試飲会」だ。
体験者はクーラーがキンキンに効いたクソ寒い部屋に入れられVRゴーグルを装着させられる。なんとその部屋には6mほどの吊橋が設置されている。最近VRゴーグルを着けたイベントはよく見るが、今回はワイヤレスのVRゴーグルを着け、その吊橋を渡ってもらうという日本初のワイヤレスVRイベントだ。センサーで位置を計測し、VRの中の映像と同期する。猛吹雪の中、崖っぷちの吊橋の向こうにある電子レンジまでたどり着くと温かい商品が飲めるのだ。「美味しい」は環境でつくれるのか?仮説を証明できるかが楽しみである。
【Digital Promotion】THE EXTREME LATTE試飲会