2015.11.02
事例4:失敗から生まれた「他社商品も紹介する」オウンドメディア ニキペディア(コミュニティ)●特集「コンテンツマーケティング」 売れるコンテンツは社内から生まれる
人気タレントを起用したCMで注目を集めたニキビケア「プロアクティブ+」。あのブランドが新たなマーケティング方法として選んだのもコンテンツマーケティングだ。
最初のメディアは半年もたずに撤退
ニキビケアに関するさまざまな情報を発信し、月間94万PVを誇る「ニキペディア」。Wikipediaを連想させるユニークな名前も手伝って、一度見たら忘れられないサイトとなっているが、これを運用しているのがニキビケア用品「プロアクティブ+」を販売するガシー・レンカージャパン。立ち上げの経緯を同社の藤原尚也氏はこう説明する。
「これまでプロアクティブはCMを中心にマーケティングしていましたが、薬事法の改正でCMでは発信できない情報が増え、さらにテレビ離れも加わって売り上げも低下傾向。そこでニキビで悩んでいる人に直接アプローチするために取り組んだのがオウンドメディアでした」
ところが、そうした目的を持って2013年にローンチしたWebサイト「ニキビキレイ」は、早々に失敗した。