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■西山朋佳女王
――本局を振り返って。
西山　やってみたい将棋で一手一手考えながら指していたんですけど、途中▲５七金（51手目）をうっかりしちゃって、そこからはアヤを求めるような手が多くなったかと思います。▲５三歩（65手目）と垂らされたあたりは明確に自信がないかなと思いました。自信のない流れで終盤戦になって、△５一歩（90手目）と打ったあたりは紛れてきたかなと思いました。ちょっとずつ悪い将棋だったかなとは思います。
――勝ちを意識した局面は。
西山　最後、△７六桂（114手目）と打ったあたりは寄ってるかなと思いました。
――シリーズ２勝０敗となった。
西山　２局とも判断に誤りがあり、緩手も多かったと思うので、日が空きますので、少しでも調整して第３局に臨めればと思います。

■大島綾華女流二段
――本局を振り返って。
大島　序盤の最初のほうは自信がなかったんですけど、中盤▲５三歩と打ったあたりはこちらがいいのかなと思っていました。△５一歩をちょっとうっかりして、▲同竜（91手目）以外の手が思いつかなくて、その前に何かすべきだったかなと思います。
――次局に向けての抱負を。
大島　反省点が多い将棋だったんですけど、日が空くのでしっかり準備して頑張りたいと思います。
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五番勝負第２局は西山女王が勝ち、シリーズ２連勝で防衛まであと１勝としました。終局時刻は16時44分。消費時間は▲大島女流二段３時間、△西山女王２時間25分。一時は大島女流二段が優位に立ちましたが、際どい終盤戦で西山女王が逆転に成功しました。第３局は５月12日（日）、神奈川県藤沢市「時宗総本山 遊行寺」で行われます。
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大島女流二段が持ち時間を使いきって秒読みに入りました。形勢は先手よし。西山女王は約１時間残していて大きな差があります。大島女流二段はうまく着地を決められるか、時間との勝負になりそうです。

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西山女王は６筋の位を生かして△６四角（46手目）と据えました。好点の角ですが、敵陣に近く当たりが強いことが懸念材料。本譜は▲２九飛△４二銀▲５五歩△５三銀▲５七金△７五歩▲５四歩と進んで、不安が的中してしまいました。

５筋には金銀３枚が利いていますが、△５四同金と△５四同銀直は▲５五歩、△５四同銀右は▲７五歩△同角▲７四歩でいずれも駒損が避けられません。実戦は泣く泣く△６二銀と引きましたが、▲５五銀と調子よく駒を進めて先手ペースがはっきりしました。

西山女王は△３一角と逃げて辛抱。耐える時間が続いています。
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