デザイナーさんから週刊ダイヤモンドをもらいました。
こんばんは。編集部の米澤です。
この仕事に就いてから知ったのですが、書籍のカバーや帯を作っている人が、雑誌の表紙や本文のデザインもしていたりします。
知らなかったー。
さて。
「角交換四間飛車で勝つための24の心得」が発売間近となりました。
3週間ほど前のブログでデザイン案を公開していましたが、結局色はガラッと変えました。
「角交換四間飛車で勝つための24の心得」というニュータイプの書籍について
角交換四間飛車の心得11「△7九角の強襲には飛車をさばけ」
さて、今日は心得14「逆棒銀が駄目なら左銀は中央に」という、非常に実戦的な心得を紹介します。
6筋の歩交換ができれば四間飛車側が指しやすいと本に書いてあったりしますが、実際、△6二飛から逆襲されるとどうしていいかわからないという人は多いはず。
今日はそんな話です。
この局面から、どうやってさばいていくかをイメージできますか?
テーマ14図以下、▲6八飛△3三銀▲7七銀△2二玉▲5八金左△3二金▲7五歩で第2図。
解説はすっ飛ばしますが、▲7五歩が角交換四間飛車ではしばしば見られる手です。ここポイント。
▲7五歩と突いておけば、△6四銀には▲7六銀で受かります。
さらに▲7七桂や▲8三角などの攻め手に困りません。
第2図以下、△4四歩▲4六歩△3五歩▲7六銀△2四歩▲6五銀△6四歩▲5六銀△3四銀▲8六歩で第5図。
ここで安用寺先生からのありがたい言葉があります。
「美濃囲いが完成したら、攻めの銀桂を活用するのが一つのパターンだ」
なるほど。
銀と桂ですか。どうしましょうか
角交換四間飛車では銀を8筋で使う逆棒銀が有名ですが、この展開では銀を中央に使うのがミソです。
そして6五まで銀を出て、△6四歩と打たせて▲5六銀と中央にポジションチェンジ。
これが中盤戦における「勝つための心得」なんです。
強い人と将棋を指すと、気付かないうちに相手の囲いだけ堅くなっていたりしますが、多分、こういうところの感覚の差なのかなとふと思ったりもしました。
さて、第5図の▲8六歩は△8七角が見えているだけに、かなり思い切った手です。
最後に第5図以下の展開を少しだけのぞいてみましょう。
第5図以下、△8七角▲8五歩△同歩▲8三歩△5四角成▲8二角△6一飛▲9一角成△8六歩で第6図。
ざっと進めてみました。
個人的には、この▲8三歩~▲8二角という攻め筋は目からウロコでした。
一歩持っているとすぐ手になるんだなぁと。
ちなみに、▲8五歩に△8二飛は▲8八飛で良しだそうです。
いやぁ。これは気付かない。
今一番、実戦で使ってみたい攻め筋の紹介でした。
まだ先は長いですが、第6図以降の指し方も書籍でちゃんとフォローしていますのでご安心を。
本書には、こうした実戦的な考え方や手順が盛りだくさんです。
実戦では本の通りに進むことはまれですが、本書で考え方をしっかり理解していただければ、勝率アップは間違いないと思います。
発売日は6月13日です。お楽しみに!