マイナビブックス等で、新刊の情報が公開されました。
私が担当しているのは「解いて役立つ5手詰200問」。
今回はカバーが非常にかっこよくてでき上がり、紹介ページを見てご満悦の米澤です。
今日は次、発売を予定している文庫本の紹介です。
その名も「将棋・必殺の決め手」。
1冊通して読めばレベルアップ間違いなし、超実戦的な問題ばかりです。
そして今回は編集部が用意したオトクな序章「寄せの基本を覚えよう(仮)」の内容を少し紹介します。
内容は大きく分けて2つ。
「寄せの考え方」と「必殺の手筋」の2本立てです。
寄せの考え方では、「詰めろ」や「必至」の説明から、難しい速度計算までを一気に学ぶことができます。
難しい速度計算とはなんぞやと思われた方に、序章で使った問題を下に置いておきますね。
さて、この局面。
①どっちが勝ち?
②ではその具体的な手順は?
難問です。解答は次週。
実は、この問題に限らず序章の図面は2013年8月発売「将棋・ひと目の決め手」を参考にしています。
来週まで待ちきれない方はひと目の決め手も買っちゃいましょう!
寄せの考え方は来週、解答を紹介しつつ解説するとして、今日は「必殺の手筋」をいくつか紹介します。
まずはやさしめの問題から。
3手で必至を掛けてください。
実はこの局面、3手で必至が掛かります。
正解は▲4一飛成△同玉▲2二角成。
「玉は包むように寄せよ」の格言通りの寄せです。
実は4三の歩がいなければ△4三銀で受かる、というのも実戦的なしのぎの手筋ですので、上級者の方はついでに覚えることをおすすめします。
では次の問題。
これも詰将棋や次の一手問題でよく見る手筋です。
詰みそうな後手玉ですが、大駒2枚の利きが強力で詰みません。
これも慣れている方ならひと目で見える、頻出の手筋です。
正解は▲6二歩。
こうした局面では、とりあえず利きの重なる地点(=焦点)への捨て駒から考えるのがセオリー。
この一手で後手陣崩壊です。
△6二同角は▲5二金まで。
△6二同飛は▲5三桂△5一玉▲4一金まで。
△4二金も▲3三桂△5一玉▲6一金まで。
序章ではこうした必殺の手筋を10個、まとめています。
序章で出てくる手筋は、本書に限らず実戦でもすぐに役立つものばかりです。
有段者の方のために補足ですが、10個のうちいくつかはかなり手強い例題を用意していますよ!
そして序章を読んだあとに次の一手問題を解けばまさに鬼に金棒!
詳細はまた来週。ではでは。