こんばんは。編集部の米澤です。
先日、間違えてじゃがいもを買い過ぎて家に3袋たまってます。
今日は先週の続きです。
先週は必至問題の考え方と題して、少しだけ「玉の急所」の話をしました。
「玉の急所」を制する者は必至問題を制す!
くらいの気持ちで、先週最後に出題した、下図の問題を御覧ください。
後手玉の「最も弱い地点」「2番目に弱い地点」を考えてください。
玉の急所は、基本的に玉の周り8マスと考えてよいのですが、その中でも強弱があるので、それを順に見極めていきましょう。
まず、①玉しか守っていない空間は弱いです。
なおかつ、②攻め方の駒が利いている空間が1番の弱点です。
ですのでこの場合は3一が1番の弱点です。
次に弱い地点ですが、同様に銀の利きに着目して2一や2三
が目に付きますが、実はもっと弱い地点があります。
うっかりしがちですが、玉と桂の利きで張り合っている3二の地点です。
③玉しか守っていない、味方の駒がある地点も玉の急所ですので、注意しましょう。
例えば持駒に金があれば、▲3一銀不成または▲2一銀成から、▲3二金までの詰み筋があります。
さて、まとめます。
この場合は、1番弱いのは3一。
(玉しか守っていない+攻め方の駒が利いている+空間)
2番目は3二。
(玉しか守っていない+攻め方の駒が利いている+攻め方の駒がある地点)
その次に2一と2三、となります。
(玉しか守っていない+攻め方の駒が利いている+玉方の駒がある地点)
これは後から気付いた話なのですが、蛇足的な補足を。
銀を持っていれば3一に打って1手詰。
金を持っていれば▲2一銀成△同玉▲3二金の3手詰。
2一や2三を最後に使って詰ます形は、例えば1回▲5一飛と打ってから▲2一飛成など。
やはり1番弱い地点が1番簡単に詰むし、2一や2三は1手余分に必要なんですよね。
「玉の急所」理論、すごい。
これは後から気付いた話なのですが、蛇足的な補足を。
銀を持っていれば3一に打って1手詰。
金を持っていれば▲2一銀成△同玉▲3二金の3手詰。
2一や2三を最後に使って詰ます形は、例えば1回▲5一飛と打ってから▲2一飛成など。
やはり1番弱い地点が1番簡単に詰むし、2一や2三は1手余分に必要なんですよね。
「玉の急所」理論、すごい。
ついつい見過ごしがちな「玉の急所」ですが、これを瞬時に判断できるようになれば、寄せの力がグンと向上するはずです。
皆さんも寄せが見えないときは「玉の急所」をチェックしてみてください。
書籍では他にも玉の弱点を紹介し、パターン化しています。
必至問題で繰り返し練習し、自分のものにしてください。
ではでは。
☆今週の問題

3手必至。
「玉の急所」はひと目で分かると思いますが、「玉の急所」に加勢するには一工夫必要です。
解答は下にあります。
☆解答
▲2二角△同角▲2四桂
玉の急所は1二です。
初手、いきなり1二に駒の利きを足す▲2四桂は、△6二飛と受けられて詰めろが続きません。
▲2二角の犠打で受けるスペースを消してから▲2四桂が正解です。