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30年を2冊に圧縮すると大変なことになる
2014.09.02 |
こんばんは。編集部の米澤です。
今日は嵐のような1日でした。
今作っている「順位戦の歴史をまとめた本」が大詰めのため、総出で校正です。
30年を2冊にまとめちゃいます。
少しだけゲラをご紹介。
左上に電話のコードが見えているのはご愛嬌。
これが先日の赤字です。
修正点を見つけたら赤で書き入れ、それを赤字とか赤と読んでいます。
今回のゲラは真っ赤です。
いっぱい修正しています。
「30年の歴史をまとめるのは大変なんだなぁ」
くらいに思っていただければ幸いです。
私は今日ほぼ1日中、棋譜ページを見てせっせと赤を入れていました。
符号が頭の中でぐるぐる回っている気がします。
……。
真面目に内容を紹介すると、やはり順位戦にはドラマがあります。
昇級、名人挑戦だけでなく、降級や、時には引退…。
「スランプで将棋が嫌になっていたのと、降級点のプレッシャーで、将棋盤を見たくなかったと言った方が正しいだろう」
これは、降級点を懸けて戦う最終局を控え、その数日前まで将棋盤の前に座ることができなかった桐谷先生の言葉です。
将棋ファンが、少しだけ、棋士が普段見せない姿をのぞき見ることができる。
それが順位戦最終日なのかなと、この本の校正をしつつ思いました。
棋譜から、対局場の熱が伝わってくるように思えることもあります。
これほど熱のこもった将棋書籍はなかなかないと思います。
楽しみにしていてください。
今日は疲れたのでここまでです。
いずれこの場でしっかり紹介する予定です。では。