プログラミングっていったいどんなもの?|MacFan

特集 特集

プログラミングっていったいどんなもの?

文●竹林暁松尾高明(ともにTENTO) イラスト●大野文彰小平淳一

プログラミングとは、読んで字のごとく「プログラムを作る」こと。ではプログラムとは? コンピュータが動くしくみにその答えがあります。

●プログラムとは

コンピュータはとても働き者ですが、人間に命令されたことしかできません。しかも、「こんな風に」などといった大雑把な言い方も伝わりません。コンピュータに仕事をしてもらうには、曖昧な部分がないように細かく、順を追って命令する必要があります。

この命令をまとめたものが「プログラム」、プログラムを作る行為を「プログラミング」といいます。プログラムは「プログラミング言語」という、コンピュータに命令を与えることに特化した言語で書かれます。

 

【POINT】プログラムとは命令をまとめた「命令書」のこと

 

 

●プログラムのやりとり

コンピュータはプログラムに書かれた命令を上から順に実行していきます。その際に重要なのが「CPU」です。CPUは、プログラムに従って計算や判断(演算)をして、コンピュータの各部署に指示を出す(制御)役割を担っています。

プログラム自体はCPUにあるわけではなく「メモリ」に格納(記憶)されていて、そこから受け取ります。ただし、それらは電源を切ると消えてしまうため、永続的に使いたいものは「内蔵ストレージ」に保存されます。

メモリに書き込まれる命令やデータは、「011011…」のように2進数の「マシン語」で表現されます。といっても本当に「0」や「1」の文字が書き込まれているわけではありません。電圧の高い/低い、磁気のあり/なし、スイッチのオン/オフのように2つの異なる物理状態を利用して記録します。現在のコンピュータのほとんどがシリコンを原材料とした半導体技術で作られているため、電圧の高低で表現されることが多いです。たとえば0Vならば「0」、3.3Vならば「1」といった具合です。

この「演算」「制御」「記憶」のほかに、コンピュータには、キーボードなどでの「入力」、ディスプレイでの「出力」といった要素があります。

 

【POINT】すべてのプログラムは「マシン語」でやりとりされる