2016.11.18
こっちでコピーしたものを、あっちでペースト
コピー&ペーストは、私たちが普段行う操作の中で利用頻度も高い操作の1つに挙げられます。コピーできるのはテキストだけでなく写真や動画などさまざまなタイプのデータが対象で、異なるソフトウェアの間でペーストできる汎用性の高さは、日常生活に欠かせない重要な機能ともいえるでしょう。シエラで新たに導入された「ユニバーサルクリップボード」は、このコピー&ペーストをiOSデバイスとMacの間でも同期して利用できるようにしたものです。ソフトウェアだけでなく手持ちのデバイス間も分け隔てなくコピー&ペーストできるようになるこの機能は、使い込むほどに「どこでコピーしたのか」を意識する必要がなくなることが実感できる、まさにユニバーサル(普遍的)な環境を提供してくれるようになります。
ユニバーサルクリップボードの動作条件
ユニバーサルクリップボードを利用するには、macOSシエラとiOS 10という最新のOSが必要になります。それと同時にハードウェアが必要です。アップルによると、ユニバーサルクリップボードが利用できるのは2012年半ば以降に発売されたMac、およびiOS 10に対応したiOSとなっています。注意が必要なのはMacで、macOSシエラがインストールできるだけでなく、USB 3.0ポートを搭載した世代からの対応となります。MacBookエアや光学式ドライブを搭載したMacBookプロなど外見だけで2011年モデルと区別がつきづらい機種もあるので、自分のMacがどの世代なのかわからない場合には、自動ロック解除のときと同様にアップルメニューから「このMacについて」を開いて確認してみましょう。
また、ユニバーサルクリップボードも「どのデバイスが同じ所有者なのか」を確認するためにアイクラウド(アップルID)のフレームワークを利用します。このためMacとiOSデバイスそれぞれに同一のアカウントでアイクラウドへログインされている必要がありますので、設定前に正しい状態になっているか確認しておきましょう。
ユニバーサルクリップボードに対応するハードウェア
Mac
●MacBook(12inch Retina Early 2015)以降
●MacBook Air(Mid 2012)以降
●MacBook Pro(Mid 2012)以降
●Mac mini(Late 2012)以降
●iMac(Late 2012)以降
●Mac Pro(Late 2013)以降
iPhone
●iPhone 5/5c/5s
●iPhone 6/6 Plus/6s/6s Plus
●iPhone SE
●iPhone 7/7 Plus
iPad
●iPad mini 2/3/4
●iPad(第4世代)
●iPad Air/2
●iPad Pro
iPod
●iPod touch(第6世代)