2016.11.18
複数のウインドウの重なりを防げる
同時に複数のウインドウを開いてデスクトップが乱雑になってしまう人は多いのではないでしょうか。これまでもミッションコントロールなどウインドウを整理する機能がありましたが、macOSシエラではサファリやファインダと同じように「タブ」機能が多くの標準ソフトで利用できるようになりました。
これにより、たとえば「マップ」であれば複数の場所をタブで開いて見比べたり、「ページズ」であれば1つのウインドウ内で複数のドキュメントをタブで見比べられたりします。このタブの仕組み自体は、サードパーティ製のソフトにもシステムレベルで解放されているので対応しているソフトであればタブ機能を利用できます。ここでは、タブ機能の基本的な操作に加えて、実践的に使う代表的な例を解説します。
まずは標準ソフトでタブ機能を使ってみよう!
サファリなどでタブウインドウの操作に慣れている人からすると、シエラのタブ機能はソフトごとに若干操作方法が異なるため、最初は戸惑うことがあるかもしれません。
たとえば、サファリの新規タブの感覚で[コマンド]キー+[T]キーのショートカットキーを押すと、ページズやナンバーズなどではフォントパネルが開いてしまいます。このような[ファイル]メニューに[新規タブ]の項目がないソフトのグループでは、複数のウインドウを開いた状態でウインドウを結合するとタブバーが表示されて利用できます。
一方、「マップ」などでは、すぐに新規タブをショートカットキーなどで開けるのでサファリと同じ感覚で利用できます。ただしiBooksのように、タブの機能があったほうが便利そうな標準ソフトであっても、現状でタブ機能が搭載されていない場合もありますのでページ下に掲載してある対応表をチェックしてください。
タブの順番を入れ替えたり、タブ間を移動する方法はサファリやファインダの場合と同じですので、こちらはショートカットキーを覚えてしまうと操作の効率性が上がります。なお、異なるソフトのウインドウにタブは移動できません。2種類のウインドウを並べて作業するにはスプリットウインドウを利用するのがよいでしょう。
(1)いくつかの標準ソフトでは、[ファイル]メニューに[新規タブ]が追加されています。このメニューがなくても、タブ機能を利用できるソフトもあります。