第99回 CPUとGPUとメモリのカンケイ❶|MacFan

Mac Fanビギナーズ 教えて!Macのメカニズム

ハードウェアの構造、仕組みを知ろう!

第99回 CPUとGPUとメモリのカンケイ❶

文●吉田雷(MixtureScape)イラスト●吉永和夫

すべてのMacに搭載されているCPU、GPU、メモリというパーツは、それぞれどのような役割を持ち、どう連携しているのでしょうか。そのメカニズムを解説します。

Macを動かす高性能な計算機

すべてのソフトウェアは、要素を極限まで分解すると足し算レベルの単純な命令の組み合わせです。Macはその与えられた命令を猛烈なスピードで計算して結果を返すという作業を繰り返しています。

この計算を行うのが「CPU(Central Processing Unit=中央演算処理装置)」です。CPUの計算速度は「クロック周波数」で示され、現在では一概にクロック周波数が高ければ高速とはいえません。かつてMacはCPUが1つしか搭載されていなかったため、クロック周波数が性能を知る手がかりになっていたのですが、現在では1つのCPU内に複数のコアを搭載するマルチコアCPUが主流となったため、CPUのモデルの違いも理解しなければスペックの高低を判断できないのです。

「GPU(Graphic Processing Unit)」は、CPUから送られてくる計算結果をディスプレイに表示する機能を担っています。現在のMacのGPUはCPUに内蔵するのが主流です。なお、上位モデルでは独立したGPUが基板に搭載されています。

「メモリ(RAM)」はメインメモリなどとも呼ばれ、計算に使う情報を一時的に蓄えるためのパーツです。高速なアクセスが可能で、容量が大きいほど余裕を持ってCPUが作業できます。現在のMacでは基板に固定されることが多く、ユーザが交換・増設できる機種は限られています。