2015.12.17
デスクトップ型Macのもっともポピュラーな入力機器が「マウス」です。身近な存在だからこそその仕組みを理解しましょう。
常に進化を続けるアップル純正マウス
マウスは机の上を滑らせて利用する入力装置で、ボールや赤外線、レーザなどさまざまな方式で手の動きを検知してMacに伝えています。その動きと連動したデスクトップ上のカーソルでメニューやボタンなどへ狙いを定めることから「ポインティングデバイス」とも呼ばれます。
マウスの原型は1960年代に開発され、70年代にはボール式マウスも登場しています。アップルコンピュータ(当時)は、グラフィックを用いたインターフェイス(GUI)の操作にマウスを採用しました。80年代以降マウスを基本的な操作デバイスとして普及させたのはアップルの功績といえるでしょう。
その後、多種多様なマウスが各社から発売されましたが、初期のアップル製マウスはボタンが1つとシンプルなものでした。その後、スクロール機能やウィンドウズでいう右クリックにあたる副ボタンクリックもサポートしました。しかし、その外観は初期のコンセプトであるワンボタンマウスのシンプルなデザインを保っています。
そして、現在のアップル純正マウスは、煩わしい接続コードが廃されたワイヤレスとなり、表面にタッチセンサを搭載してジェスチャ操作できる「マジックマウス」へと進化しました。初代は単3型電池を使っていましたが、最新型の「マジックマウス2」では充電式のリチウムイオンバッテリを内蔵し電池交換が不要となりました。
今回は現在も進化を続けている「マウス」のメカニズムを解説します。