創造を創造する場所、アドビの本社を訪ねて|MacFan

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クリエイティブを引き出すオフィスの見本

創造を創造する場所、アドビの本社を訪ねて

文●大谷和利栗原亮小平淳一氷川りそな松村太郎山下洋一山田井ユウキ写真●黒田彰、Leigh Pratherイラスト●サンビーム、microvector

北米12カ所、南米1カ所、アジア10カ所、豪州2カ所、欧州・中東・アフリカ26カ所の拠点を持つアドビ。その中でも、サンフランシスコオフィスは歴史的建造物として登録されている貴重なビルにある。最先端のクリエティブツールが生まれる場所は、創造力を刺激するクリエイティブに満ち溢れていた。

ストーリーの豊かさに触れる

アップルやグーグル、フェイスブックが膨大な資金を使って、一斉に新しいキャンパスの建設に動いている昨今。サンフランシスコにあるアドビのオフィスビルは、いくらお金を積み上げても手に入れることができない歴史的建造物だ。その歴史は1904年頃に遡る。完成直後の1906年にサンフランシスコを襲った大地震と火災にも耐えた誇り高き建物は、周囲の景色が新しく塗り替えられる中で異彩を放つ。

メインエントランス前には一段高いプラットホームがあり、その周囲の道には古い線路が埋まっている。この建物は当初、パシフィックハードウェア・アンド・スチールカンパニーという、米国西海岸の開発に重要な役割を果たした企業のためのビルだった。その後、1918年にベイカー・アンド・ハミルトンと合併し、引き続きオフィスビルとして使われた。2004年にフラッシュやドリームウィーバーなどで知られるマクロメディアがビルを買収、そのマクロメディアを2005年にアドビが買収してアドビのオフィスとなった経緯がある。

 

Building

 

1905年に完成したサンフランシスコオフィス。建物に直結する引き込み線跡からは、当時の輸送手段や周囲の様子を感じ取れる。

 

Entrance

 

メインエントランスは、過去に荷物を積み卸しするためのプラットホームだった場所に設けられている。




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