2018.08.18
特別企画 [PR] Web Designing 2018年10月号
自分のための技術を誰かの喜びのために わたしたちのターニングポイント
Web制作業界には、一生通用する技術を身に付けたいと考える人が少なくない。Web制作会社で働く水野勇夢(いさむ)さんもそんな思いを抱き、自ら道を切り拓こうとしてきた一人だ。職人からWebデザイナーへ。その稀な過程の途上で、彼はそれまで気づかなかった新しい目標を見出した。
Photo●五味茂雄(STRO!ROBO)
一生腐らない技術を
「自分の力で食べていけるようになりたい」
水野勇夢さんがそう考えるようになったのは、高校3年生の時だったという。仲間の多くが進学を決めるなか「自分は自分」と目標を立てた。
「一生腐らない技術を身に付けようと、自動車メーカーに就職し、旋盤の技術者になったんです」
その会社には、さまざまな技術の日本一を競う「技能五輪全国大会」への挑戦を後押しする仕組みがあった。
「技能五輪は、若い技術者が技能を競う大会。そこに出場できれば本物になれるだろう、と」
やると決めたらとことんまでやる。水野さんは仕事と選手としての活動を半々で行う状況のなかで努力を重ね、3年後に技能五輪出場を果たす。上位入賞こそならなかったが、いよいよ技術を磨いていこうと考えていた矢先のこと、会社から異動を命じられた。
「誰にでもできる仕事を担当することになったんです。新人の指導を任されるなど、やりがいもあったのですが…」
数年間、悩みの中にいた水野さんは、一からやり直すべく会社を辞め、Web制作の仕事を目指すと決意した。
「生活と切り離せないWebの技術であれば、この先ずっと、60歳になっても役立つだろうと考えました」
照らし出された道
Web制作の知識も経験もなかった水野さんは「一刻も早く現場に出ることが必要」と考え、すぐに短期間で基礎を叩き込んでくれる学びの場に身を置いた。
「東京デザインプレックス研究所の平日昼間部クラスでは、3カ月で必要な知識を身に付けることができます。説明会に参加してみると、先生方やスタッフの方の本気が伝わってきました。厳しいだろうけれど、ここしかないと」
本気で取り組んだ水野さんは3カ月後、確かな実力を身に付けた。そして、それから1カ月後の2018年3月には、Web制作会社エヴォワークスへの入社を果たしたのだ。
「毎日新しい気づきが多く、楽しくて仕方ありません。仕事以外の時間も、Web制作の情報収集をしています」
実は水野さんは、在校時に新たな“発見”をしていた。
東京デザインプレックス研究所ではWebデザインのコースでも、デザインの根幹から学べるカリキュラムを受講する。小手先ではない、本物の表現力を身に付けさせるためだ。水野さんはそのクリエイティブデザインの授業に、心躍らされた。
「レイアウト一つをとっても、そうするには理論がある。デザインとは、情報や感情を人に伝えるための技術だということを知りました」
これまで自身の技術向上のみを考えてきた水野さんにとって、それは新鮮な驚きだった。
「僕はどちらかというといじられキャラなんですが(笑)、友人を笑わせ、楽しませるのが好きなんです。デザインを学べば、仕事を通して誰かを楽しませることができるんじゃないか、と思いました。自分が本当にやりたかったことは、もしかしたらこれなのかもしれない、と」
Webデザインの仕事に就いた今、それができる職場にいる。悩める現状から飛び出し、学びの場に身を投じた水野さん。その“本気”が、彼の新しい道を照らし出したのだ。
企画協力:東京デザインプレックス研究所