2017.08.28
「海外での勝算」と導入シナリオを考える 越境ECの決済整備は「代行」が安心
海外に活路を求め、越境ECに挑戦する場合、あらかじめ決済手段の問題は解決しておきたい。海外ユーザーが一切の不安、不満なく決済できる仕組みをどのように確立するといいだろうか? 国内の決済代行事業のリーディングカンパニーに話を聞いた。
決済問題で悩まなくて済む! 決済代行業 or 決済自力運用?
GMOペイメントゲートウェイ(以下GMO-PG)は、1995年に設立。金融関連事業も含む総合的な決済代行事業を行う会社で、EC事業者の決済システムを提供する。加盟店は8万8,000店を超える。越境ECで「何かしら決済方法を確立したい」と思った時に相談する会社の一社である。
今回は、「もしアリペイ(支付宝)を開設したい場合」と、具体的な状況を提示し、決済代行サービスを使うメリットをうかがうと、同社の小川康秀氏は最大のメリットに「効率化」をあげる。
「GMO-PG(当社)と契約できれば、例えばアリペイに加えてネット銀聯の決済も同時に導入できたりもします。加盟店となるクライアントの求めるビジネスモデル、対象商材や中国に限らず周辺地域の状況も勘案し、もっとも得策だと判断できる決済手段をお勧めします。決済手段は他にもさまざま存在しますが、それら含めて当社が窓口となって一本化できます(01)」
“一本化”はお金まわりも同様だという。
「当社が一度受け取ってから加盟店にお支払いします。初めてのお客様でアリペイだけを入れるケースは少なく、総合的な判断に基づいて複数の決済手段の導入となることが多いです。それらすべてを自力で行うのはハードルが高い。決済代行サービスの利用は、安心して効率的に対応できるメリットを感じられるはずです」